「志方東営農組合」丸山良作さん

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。
entry055「地元で育てた安全安心のお米を食べてほしい」
志方東営農組合 代表理事|丸山良作さん
28歳から農業に携わり今年で46年目を迎える丸山良作さん。マメ科の植物であるヘアリーベッチをすき込み緑肥とすることで、化学肥料を使用しない志方のブランド米「志方健やか米」が平成24年に誕生。農薬使用量の半減にも成功されました。今回は丸山さんに米作りへの思いを伺いました。

気が付けば農業の道に
一度は実家を離れて就職しましたが、父が亡くなったことがきっかけで加古川に帰ってきました。農業をするつもりはなかったのですが、家の前に広々とした田んぼがあったので、気が付けば米作りを始めていましたね。28歳から携わっているので、今年で46年目です。昔は農家も少なくなかったと思いますが、コンバインや乾燥機など更新が個人では難しく、徐々に機械を共同保有するようになるなど、営農組合立ち上げの動きに繋がっていきました。
志方にもブランド米を
平成21年に営農組合を立ち上げることに尽力。そんな時、県の農業改良普及センターからマメ科のヘアリーベッチを活用した米作りを紹介されました。当時はあまり普及していなかった手法だったので少し不安もありましたが、志方にもブランド米が欲しかったこともあり、思い切って取り組んでみることに。そうしてできたのが「志方健やか米」です。志方健やか米は、ヘアリーベッチを田んぼにすき込み緑肥にすることで、化学肥料を使わず農薬も半減できます。おかげで、ひょうご安心ブランドにも認証されました。ヘアリーベッチは天候に影響を受けやすく、化学肥料を使った米より収穫量が減少するなどのデメリットはありますが、安全安心な米を地産地消できることは大きなメリットだと思っています。

地域をデザインして盛り上げたい
過去の減反政策もあり、転作作物として小麦の栽培に取り組んできました。志方健やか米と小麦を交互に作付するようにしています。この2種類が志方東営農組合の主力商品となっており、おかげで他の作物にもチャレンジできるんです。例えば、志方健やか米と小麦だけでは冬に採れる作物がないので、年間通じて作物が採れるようにキャベツやブロッコリーの栽培にも取り組みました。最近では、菜の花から採れる菜種油が商品化できそうなんです。志方には、色鮮やかなコスモスや菜の花などの魅力もあります。四季に合った作物をサイクルさせながら志方の魅力を生かして地域をデザインし、盛り上げていきたいですね。

プロフィール
志方東営農組合 代表理事|丸山良作さん
加古川市出身、在住。平成21年に立ち上げられた志方東営農組合の理事に、翌年に「志方健やか米」の開発にも携わる。現在は2代目代表理事として志方健やか米の推進に尽力されており、年間通じてさまざまな作物が採れるように試行錯誤を続けている。【取材:令和7年7月23日】
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更新日:2025年08月22日