「イラストレーター」たなかのりこさん

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。
entry053「イラストで貢献していきたい」
イラストレーター|たなかのりこさん
シンプルながらもどこか温かみのある「ちょうどいいイラスト」を得意としており、書籍・雑誌・広告を中心に活動されているたなかのりこさん。見る人の心に届けるイラストを独学で描くたなかのりこさんにお話を伺いました。
イラストは独学で
絵が上手な姉の影響もあり、幼い頃から絵を描くことが好きでした。小学生の頃は、友達と漫画を1コマずつ交互に描いて遊んでいたんです。でも、小学3年生からバレーボールを始めたので、イラストは趣味として続けていました。高校生のとき、友達の似顔絵を描いたことが楽しかったのを覚えています。大学へ進学する際、美術系と体育系のどちらに進むか悩みましたが、就職のことや競技を続けたい思いから体育大学へ進学しました。
信頼されるイラストレーターに
大学卒業後は高校の体育教員として働くことに。その後、ブライダルや受付、事務などさまざまな業種を経験しましたが、結婚して犬を飼い始めたことをきっかけに自宅で仕事がしたいなと。そのときに、似顔絵や結婚式のウェルカムボードなど、自分が描いたイラストで喜んでもらうことがとてもうれしかったことを思い出し、思い切ってイラストレーターに挑戦しようと決めたんです。初めはSNSやアプリなどで一般の方の依頼を受けて活動していましたが、活動の幅を広げたいと思い、1年経たないうちに積極的に企業へ営業を始めました。私は美術大学を卒業したり、制作会社などで勤めたりという実績がなく、周りと同じことをしていても仕事は来ないと思ったので、イメージしやすいようなサンプルを作成して提案するなどもしましたね。お客さまが伝えたいことをイラストにする過程がとても楽しいんですが、表情一つにしても人によって見え方が違うので、しっかり伝わるように客観的に見ながら描いています。また、納品までに不安などを感じてもらいたくないので、基本的なことですが、こまめに連絡したり、納期を守ったりと丁寧迅速な対応でお客さまにとってストレスのない取引になるよう心掛けています。

故郷に貢献できるように
初めてたくさんの人に私のイラストを見てもらう機会となったのは、こどもの頃から母や友人、ペットとの思い出が多いニッケパークタウンでのファッションウィーク。他にも、総合文化センターのプラネタリウムや漕艇センターなど、市内でもいくつか仕事をさせてもらっています。地元での仕事は、やっぱり他の仕事とは違う喜びがあるんですよ。みとろの丘などの新しい施設のオープンやイベントの開催など、加古川が盛り上がってきているなと感じています。その中で、私のイラストで貢献できることがあれば、積極的に力になりたいですね。

プロフィール
イラストレーター|たなかのりこさん
加古川市出身、在住。独学で確立したシンプルで温かみのあるタッチのイラストが特徴で、さまざまな企業の広告や雑誌、書籍などで活躍している。皆さんが何げなく見ている広告や書籍にもイラストが使われている。【取材:令和7年5月30日】
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更新日:2025年06月23日