「ミートデリカコンテスト農林水産大臣賞」木村綾花さん

更新日:2025年03月20日

加古川人

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry050「料理で多くの人に喜んでもらいたい」

ミートデリカコンテスト農林水産大臣賞|木村綾花さん

令和7年1月に東京都で開催された、令和6年度食肉惣菜創作発表会 ミートデリカコンテスト全国大会で第1位となる農林水産大臣賞を受賞した木村さん。受賞した「ひね鶏の大葉ナゲットあんかけ」を実演いただきながら、受賞の喜びや料理の楽しさなどを伺いました。

コンテスト受賞のひね鶏の大葉ナゲットあんかけを持つ木村さん

高校での経験

幼い頃から、祖母が作った料理を食べるのが大好きでした。料理上手な祖母は作った料理をお裾分けして近所の人を喜ばせており、そんな姿に憧れていました。中学生の時、県立農業高等学校食品科学科のオープンハイスクールで、実習や食に関する幅広い学習など他の高校ではできない経験ができると知り、絶対ここに行くんだ!と決めました。高校では、鶏をさばいたり、チーズを作ったりといろんな体験ができるのでとても楽しいですね。3年生の課題研究では、食品ロスやSDGsの観点からも産卵後に処分されることが多い「ひね鶏」の活用をテーマにしました。ひね鶏の食感をどうやったら生かせるのかを考えて、ナゲットを開発したんです。ひね鶏は少し硬いので、どうやったら柔らかくなるのか研究するのが大変でしたね。砂糖やパイナップルなどいろいろなものを試した結果、ヨーグルトに漬けるのが一番柔らかくなりました。学習成果発表会では開発品を校内で販売し、多くの人に届けられた時は達成感がありました。

ミートデリカコンテストへ出場

そんな時に食肉総菜のコンテストであるミートデリカコンテストの案内を見て、作ったナゲットを出してみよう!と思ったんです。おかずになる一品にしたいと和風あんをからめるアレンジを加えました。県大会通過の連絡を受けた後は、全国大会の実技試験に備え、家で何回も作りました。どうしたらよりおいしくでき、見映えが良くなるのか、1時間という制限時間内に素早く作れるのかずっと研究していましたね。ナゲットばかり作っていたので、家では食べきれず近所の方にもお裾分けしていました。家族にも「もうナゲットは見たくない」と言われていましたね(笑)。全国大会は10代から70代までの幅広い年代の人が出場していて、周りの雰囲気に圧倒されてしまい、とにかく制限時間に間に合わせることしか頭にありませんでした。それでも、ナゲットは今までで一番良い色で揚げることができました。皆さんアイデア溢れる料理を作っていたので、まさか1位になるとは思わなかったです。

ミートデリカコンテスト受賞式で賞状を持つ木村さん

料理の道へ

生まれた時からずっと加古川市で過ごしてきて、小さい頃はみとろ果樹園でサツマイモ掘りやクリ拾いを楽しんでいました。収穫するのが好きでしたね。家ではよくかつめしも食べます。この春からは料理を学べる短期大学に進学。調理だけではなく、栄養のことなど料理について幅広く学びたいと思ったので、専門学校ではなく大学を選びました。高校時代や今回のコンテストの経験から、料理を食べた人に喜んでもらうことが好きだなと感じたので、将来は加古川でお店を開いてたくさんの人に料理を作りたいです。

ナゲットを作る木村さん
プロフィール

ミートデリカコンテスト農林水産大臣賞|木村綾花さん
県立農業高等学校食品科学科在籍中にひね鶏をテーマに課題研究を行う。その研究を活かしたミートデリカコンテスト全国大会にて農林水産大臣賞を受賞。令和7年4月からは短期大学にて料理を学ぶ【取材:令和7年2月27日】 

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