「Milestone Brewing東加古川醸造所 オーナーブルワー」大西誠さん

更新日:2024年08月26日

加古川人

加古川という土地に根差し、自分らしく生きる人たちのリアルな声を通して、このまちと人の魅力に迫ります。

entry043「目指すは“マグネットブルワリー”」

Milestone Brewing東加古川醸造所 オーナーブルワー|大西誠さん

定年退職を機に元々好きだったクラフトビールを造りたいとJR東加古川駅前に醸造所を併設した店舗をオープン。自身がこれまでに作ったクラフトビールの味や香りのこだわりについて語ってくれた大西さん。その魅力や思いなどについて、お話を伺いました。

作ったクラフトビールを持ちほほえむ大西さん

臨床工学技士からブルワーへ

病院で臨床工学技士として勤めていましたが、定年退職を機に元々好きだったクラフトビールを造りたいとブルワーを目指しました。クラフトビールとの出会いは20年以上も前のこと。当時の地ビールは、正直、あまり好みのものがありませんでしたが、たまたま三重県で出会った地ビールのおいしさがとても衝撃的で、今でもその味や香りが忘れられません。あの大好きな味や香りを目指して、日々ビール造りに向き合っています。お店を始めて数年経った時、その地ビールの製造に関わっていた方々が鹿児島のブルワリーに集まりそのビールを再現しようと試みたと聞き駆けつけましたが、残念ながら再現されていませんでした。今では味わうことができませんが、ずっと目標とするビールですね。

ビール造りの土台はお手伝いで

クラフトビール造りは、定年退職前から休日を利用しビールイベントの手伝いとして関わるところから始めたんです。半年ほど手伝いを続けた頃、仕込みをするから見学に来ないかと誘っていただき、実際のブルワリーを見て学ぶことができました。造り方はインターネットで海外のものを中心に独学で学び、オープンに向けて少しずつ土台を作り上げていきましたね。退職後、すぐに店舗の準備を進め、3カ月後にはお店をオープンしました。醸造は免許が必要なため、設備を整えた後2カ月半ほどかかりましたが、免許が発行されてすぐ仕込みを始めました。私は仕込みから出来上がりまでに1カ月はかけるようにしています。クラフトビールは途中でホップを追加したりと味と香りを何度も調整して完成するんです。いろんな味のビールを造りたいと今までに100回以上仕込みましたが、まだ試行錯誤しています。

仕込んだビールを確認する大西さん

加古川に互いを引きつけあえる場所を作りたい

就職などで加古川市から離れていましたが、自分の人生において、ふるさとで何かしたいなと思い、加古川でお店を構えることにしました。加古川には同級生もいるし、人が集まれる場所を作りたいと思ったんです。私自身だけではなく、お客さんにも集まれる場所として使ってもらえたら嬉しいですし、少しずつそうなってきているように感じています。クラフトビールを通してMilestone Brewingが魅力ある場所となり、そこに集まる多くの人にとって互いを引きつけあう「マグネットブルワリー」を目指しています。

取材を受ける大西さん
プロフィール

Milestone Brewing東加古川醸造所 オーナーブルワー|大西誠さん

加古川市出身、在住。臨床工学技士として病院に勤務し、60歳で退職。15年以上前に出会ったクラフトビールの魅力に惹かれ、2018年7月にJR東加古川駅前で「Milestone Brewing東加古川醸造所」をオープン。1階は醸造所で自家醸造ビールを製造しており、2階はその場でクラフトビールを楽しめる店舗となっている。【取材:令和6年8月1日】

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