加古川市消防団と合同で水防訓練を実施しました。
概要
令和5年6月18日と25日の日曜日に、加古川市中央消防署、北分署、西分署、志方分署、両荘分署において、加古川市消防団と合同で水防訓練を実施しました。
訓練の目的
この訓練は、出水期を迎えるにあたり、水防工法の知識・技術を習得するとともに、消防団と消防署の連携強化を図ることにより、水害発生時に迅速・的確な活動を行うことを目的としています。
水防工法とは
洪水時に堤防からの水のあふれ、堤防の深掘れ・斜面の崩れ、堤防本体の亀裂、堤防又は地盤からの居住地側への漏水などの危険がある場合又は発生した場合において、緊急・応急的に実施される作業・工事を総称して水防工法といいます。
水防工法は、身近で容易に準備できる、土のう、土、防水シート等を用いて実施されることが多くなっています。本訓練では、これらの資器材を用いて、改良積み土のう工法を実施しました。
工法の他に、水害時に活用する可能性のあるボートの組み立て方法についても確認を行いました。
改良積み土のう工法
洪水によって堤防が沈下した場合や増水する速さが著しく、水が堤防を越えるおそれがあるときに用います。水防工法の中で最も重要な工法の一つです。この工法は、越水水深に応じて、3段積み、4段積み、5段積みがあります。
これにブルーシートを被せ強度を増したものが改良積み土のう工法です。
各署所での訓練の様子
(両荘分署)
(西分署)
(北分署)
(志方分署)
市民のみなさまへのお願い
近年、全国各地で洪水に巻き込まれ、命が危険にさらされる方、家を失ってしまう方が発生しています。洪水は、主に台風や集中豪雨などによる河川の氾濫から引き起こされます。
洪水が発生する予兆としては、河川の流れが急激に速くなる、流木やゴミが多く流れてくる、水が濁っているといったことがあります。河川にこのような予兆を確認した場合は水位が急上昇し氾濫するおそれがあるため、河川から離れた場所に移動し、気象庁から出される気象情報や加古川市から発令される避難情報などを活用し、積極的な情報収集をお願いします。
加古川市では過去に大雨による浸水や土砂災害が発生しています。また、加古川市内には一級河川の加古川をはじめ、別府川、曇川、西川等の河川があるため、今後堤防が決壊するような被害が発生する可能性はないとは言い切れません。大雨の時、居住又は勤務地域周辺のどの河川が氾濫し、氾濫したらどのくらいの被害が想定されているのか、加古川市総合防災マップでよく確認しておいてください。また、あらゆる災害の場面を想定し、どこの避難場所に行くべきかも調べておきましょう。そして、災害予防について得た知識は、家族や知人同士でしっかり共有しておきましょう。
更新日:2023年07月12日