特集「冬によく見られる野鳥たち」

更新日:2023年04月22日

冬は活発に活動する生き物が少ない季節であり、一見すると野鳥観察にむかないように思えます。

しかし、秋に多くの木々が葉を落としたことで冬には木々の間の見通しが良くなり、木の枝にとまっている野鳥などを見つけやすくなるため、冬は意外と野鳥観察にはもってこいの季節となるのです。

また、少年自然の家の正面にある平荘湖や、野外活動センターの奥にある地知行池(じちがいけ)にはこの時期、冬を越すために北の国からカモのなかまたちがたくさんやってきます。

無料散策日には野外活動センターの中に入ることができるので、いろんな野鳥たちと出会うことができるはずです。

それでは、少年自然の家で冬によく見られる鳥たちにはどんな種類がいるのでしょうか。ここで少しポイントをふまえてご紹介いたしましょう。

 

野外活動センターでよく見られる鳥たち【冬】

毎年の11月の終わりごろから3月にかけて、野外活動センターの中でよく見かけた鳥たちや、よく鳴き声を耳にした鳥たちをおよそでランキングにしてみたところ、以下のようになりました。

[1位]ヒヨドリ

[2位]シロハラ

[3位]メジロ

[4位]エナガ

他にも野外活動センターの中では何種類もの野鳥が確認されていますが、ふだん見かける鳥たちのおよそ7割から8割が上の4種類、といっていいほど集中しています。

中でもヒヨドリは飛んでいる姿を見かけることが多いだけでなく、「ヒーヨ、ヒーヨ」あるいは「ギーヨ!ギーヨ!」とも聞こえる特徴的な大きな鳴き声が非常に響くため、野外活動センターの野鳥の中でも抜群の存在感をほこっています。

メジロやエナガたちは近づくとすぐに飛んでいってしまうため少し観察が難しいですが、群れをつくって同じ木にとまっていることが多いので、少し遠くから双眼鏡などで観察するといいでしょう。

逆に、シロハラは飛んでいる姿を見かけることはそれほどありません。見つけるポイントは、野外活動センターの散策路を歩いているときに脇の茂みの奥から聞こえてくる、落ち葉をかき分けるような音。茂みのすき間を見つけて静かにのぞくと、シロハラが地面の落ち葉を何度も何度もひっくり返しながらえさを探す様子を観察することができるはずです。

 

少年自然の家周辺の水辺でよく見られる鳥たち【冬】

冒頭にも書いたように少年自然の家の周辺の水辺には、冬を越すためにカモのなかまたちがたくさん集まってきます。

主なポイントとなる水辺は2ヶ所ありますが、まず1つ目は平荘湖。
少年自然の家の正面の湖畔広場には野鳥観察小屋があり、すぐそばに多くのカモたちが集まっています。ちなみにここは野外活動センターの外にあたるため、いつでも観察に訪れることができる場所となっています。

2つ目は野外活動センターの奥にある地知行池(じちがいけ)。
無料散策日にはセンター内に入ることができるので、散策をしながら奥へ進んでいくと、大きな池の水面にプカプカとただよっているカモの群れを観察することができます。

種類によってはどちらかでしか確認されていない種類もありますので、それらを簡単にまとめてみました。(2017年末以降の傾向です。)

1.[平荘湖畔・地知行池の両方で確認されているカモの種類]
・オオバン

2.[平荘湖畔で確認されているカモの種類]
・オナガガモ
・ヒドリガモ

3.[地知行池で確認されているカモの種類]
・マガモ
・ヨシガモ
・キンクロハジロ

種類によってはその年その年に集まる場所が変わることがある、というのも観察する上で面白いポイントになるかもしれません。
例えば、2016年以前は平荘湖畔でもマガモの群れを比較的見かけることがありましたが、2017年末以降はマガモたちを平荘湖ではあまり見かけず、多くが地知行池にまとまってしまっているようです。

 

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住所:加古川市東神吉町天下原715-5
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