『バーチャル』無料散策日(7月号)
『バーチャル』無料散策日(7月号)【7月12日に随時更新】

天体観測室の真下、駐輪場の軒でコシアカツバメが数日前から巣を作り始めました。つがいによっては春~夏にかけて2回の子育てをする場合があるらしく、このつがいも同様に今年2度目の子育てを始めるようです。特に今日は数日ぶりに雨も降っていないので、つがいの2羽がせわしなく飛び交っています。

口いっぱいにくわえて運んできた泥をぬりつけて巣をつくっています。

巣の材料は意外とすぐ近く、つどいの広場で調達していました。連日の雨でできた水たまりから泥をかき集めています。

本日のボート池(地知行池)。このところ雨の強い日が続いていましたが、本日は晴れ間こそ少ないものの久しぶりに雨の心配があまりない日となりました。雲は多いですが、長雨があがってさほど時間がたってないこともあって空気の透明度は非常によく、今日も高御位山の山頂がよく見えています。

ボート池のほとりに生える、ミカンのなかまの木。毎年6月~7月にかけてアゲハチョウ(ナミアゲハ)の幼虫がここで成長して成虫となりますが、ここ2年ほどは幼虫をほとんど見かけません。どこへ行ったのでしょう…?

近寄って観察してみると実がつき始めていました。

相変わらずボート池のまわりは生き物の宝庫です。吊り橋を渡っていると、ワイヤーの周囲に異なる種類のトンボが3匹集まっていました。上の画像に3匹とも隠れていますが、すべて見つかるでしょうか?

ワイヤーにとまっている2匹は見つけやすいでしょう。画面左下側でワイヤーにとまっている白いトンボがシオカラトンボ。

画面中央にも赤いトンボがいて、これが一番見つけやすかったはず。アカトンボのなかまで、おそらくショウジョウトンボと思われます。

最後のこの1匹が少し難しかったのではないでしょうか。画面中央から少し右上、長い枯れ草にとまっています。体のうしろにウチワ状の広がりを持つウチワヤンマ。

池の周囲には他にも色々な種類のトンボたちが飛び交っていました。東屋そばで見かけたのは、羽が大きくチョウのように飛ぶチョウトンボ。

池に浮かぶ水草の上では、クロイトトンボのつがいが産卵をしていました。

ボート池の船着き場です。
最初は何も気付かず通り過ぎてしまいましたが、後で段差の陰に隠れている生き物を発見!

オタマジャクシから成体に成りかけのカエルがいました。この状態のカエルは種類の判別が非常に難しいですが、色々と図鑑を検索した結果、ナゴヤダルマガエルという種類の可能性が高いようです。

林のようになっている野外活動センターは木陰が多く周囲の山々からの水分も豊富なため、キノコにとっては最高の環境です。雨があがった後は特に、場内のあちらこちらで急激に成長したキノコが顔を出してきます。



画像のほかにもまだまだ色々な種類のキノコが生えています。
なお、キノコは種類の見分け方等の情報がインターネットを中心にあちこちで紹介されていますが、それでも種類を間違えて中毒を引き起こす事故が多発しています。
少年自然の家・野外活動センター内の動植物の採取は禁止となっていることからも、キノコの採取は絶対にせず、また不用意に触らないようにしましょう。

連日の雨続きのため青空観望のチャンスについてはほとんど期待をしていませんでしたが、午前中だけ雲の合間から太陽が顔を出すタイミングが何度かありました。

上の画像では太陽がきれいに写っていますが、ほとんどの時間ではこの画像のように雲の向こう...(汗)
それでも、連日の雨続きを思えば雨の心配がなかっただけでも奇跡でしょうか。

5月まで夕方で輝いていた金星は、今は太陽の西側へまわって明け方で輝いています。しばらくはこの画像のように細い月のような姿で見えています。
更新日:2023年04月28日