加古川市青少年健全育成基本方針(青少年問題協議会)
加古川市青少年健全育成基本方針
次代を担う青少年が、健やかでたくましく、のびのびと育つことは、すべての人々の願いであり、本市の将来の都市像である「夢と希望を描き 幸せを実感できるまち 加古川」の実現を図るうえで非常に重要です。
近年、青少年を取り巻く社会環境は大きく変化しており、家庭の教育力の低下や地域の連帯感の希薄化などが指摘されております。加えて、携帯電話やスマートフォンの急激な普及によるSNS※トラブルやいじめが深刻な社会問題となっており、青少年健全育成の観点から憂慮すべき状況にあります。
また、長期にわたるコロナ禍において、様々な社会経済活動の制約が青少年の間で閉塞感や孤立感を生み出しており、ストレスを抱える青少年一人ひとりへのきめ細やかな配慮や支援はより重要性を増しています。
さらに注視するところとして、不登校、ひきこもり、ネット依存、自殺等の問題が増加傾向にあり、それらの対応も喫緊の課題となっています。
そこで本市では、大切な子どもの命を守るために、子どもの心に寄り添った取組を推進するとともに、最終年度を迎える「加古川市いじめ防止対策改善基本5か年計画」を十分に評価検証したうえで、来年度以降も実効性のある取組が実施できるよう、新たな計画を進めてまいります。
加えて、子どもの学びや育ちをつなぐ「学校運営協議会」及び「学校園連携ユニット」を積極的に活用し、学校園・家庭・地域が連携した取組を進めます。
おわりに、これらの多様で複合的な問題解決に向けては家庭・地域並びに行政がそれぞれ果たすべき役割を自覚し、教育機能を十分発揮しながら相互の連携と協働を図ることが大切です。青少年が心豊かで健やかに育つための環境づくりに地域総がかりで取り組んでまいります。
学校園
学校園におけるすべての教育活動を通して、「ともに生きるこころ豊かな人づくり」を基本理念として、子ども一人一人に「生きる力」を育むことに努めます。
具体的な取組
- 子どもたちに「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」を育みます。
- 命を大切にし、心豊かな子どもの育成を目指す、『いのちと心サポート事業』を推進します。
- いじめや不登校、問題行動等の未然防止、早期発見、早期対応に向けた取組を推進します。
- 子どもたちの安全・安心を確保し、だれからも信頼される教育の環境づくりに努めます。
家庭
家庭教育はすべての教育の出発点であり、教育基本法第10条で、子どもの教育については、父母やその他の保護者に第一義的責任があることが規定されています。
家庭においては、子どもの成長に果たす家庭の役割やその重要性、とりわけ親の責務を認識し、日々の家庭生活の中での継続した教育や躾に取り組みます。
具体的な取組
- 「早寝・早起き・バランスのよい朝ごはん」運動などを推進し、子どもたちに基本的生活習慣を身につけさせます。
- 家庭での役割を分担し、お手伝いを通して子どもたちに勤労の尊さを学ばせます。
- 年長者を敬う気持ちや、人を思いやる気持ちを育てます。
- 家族全員が協力して、子どもの家庭教育にあたります。
地域
地域の結びつきを深め、青少年の社会参加を促進するとともに、「地域の子どもは地域で守り育てる」という視点から、地域ぐるみで子どもを育む教育の推進に取り組みます。
具体的な取組
- 地域ぐるみで学校園を支援する活動を通して、地域の教育力を高め、地域総がかりで子どもたちを健やかに育みます。
- 地域の伝統的な文化やくらし、遊び等を伝えていく青少年団体活動への支援と参加を促進します。
- 住民一人一人の危機管理や防犯意識の高揚を図ります。
- 痴漢・変質者、凶悪事件等に備えるため、地域防犯のネットワーク化を図ります。
青少年の健全育成に携わる行政関係課は、加古川市青少年健全育成基本方針のもと、学校園・家庭・地域をサポートしていく責務があり、関係諸機関・諸団体との有機的な連携を図りながら、「安心して暮らせるまちづくり」「心豊かに暮らせるまちづくり」を推進するため、直接・間接的に様々な事業を展開していきます。
この記事に関するお問い合わせ先
担当課:教育支援課(北館1階)
郵便番号:675-0031
住所:加古川市加古川町北在家2718
電話番号:079-422-8188
ファックス番号:079-422-5993
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更新日:2022年07月28日