「かこてらす市民カレッジ」の様子

更新日:2025年02月18日

令和6年度「かこてらす市民カレッジ」

2月8日(土曜日)開催「コウノトリの野生復帰と自然環境について」

講師:兵庫県立コウノトリの郷公園 社会教育推進専門員 椿野 亮二 氏

 国の特別天然記念物、兵庫県の県鳥に指定されている「コウノトリ」。昭和46年に日本の野生コウノトリが絶滅し、豊岡市で人工飼育と野生復帰事業がはじまり、コウノトリの郷公園はその役割をうけて開園。現在では野外で暮らすコウノトリは300羽に増え、加古川市内の田や水辺などでも見られるようになりました。講座では、コウノトリの生態や絶滅から現在に至るまでの取り組みや課題について学びました。

 戦争でコウノトリの巣作りに必要なアカマツが伐採されたり、農薬やごみの問題で餌が汚染されたり、あるいは減ったりと、コウノトリ絶滅危惧の要因の多くが人間に起因しているとのことです。これらを少しでも改善し、コウノトリにとっても人にとっても良い自然環境をつくるため、関係者はじめ市民の働きかけが増えてきています。

 コウノトリの野生復帰を応援するとともに、自然環境への意識を高く持つことが必要だと感じたお話でした。   

12月7日(土曜日)開催「この際やから生成AIでもさわっとこか~難しい話は抜きにして~」

講師:兵庫大学 現代ビジネス学科 教授 宮崎 光世 氏

  異様なスピードで進化する生成AI、、、AIには難しいと思われていた分野にも広がりを見せていますが、そのしくみはまだまだ未知の部分が多いと言います。

 AIを取り入れ、生活に活かしていくためには、人間側の心構えが大事であり、それは大きくは次の3つだそうです。 (1)あらゆる仕事が影響を受けるのだからAIによってなくなる仕事が何かなどと考えるのではなく、どう活用するかを考える。 (2)情報を受動的に浴び続けないこと=脳に入る情報量を減らすこと。 (3)自ら考え、生み出す能力を養うこと(アクティブラーニング)。

 当日はスマホを使ってAIに指示を送り作詞に挑戦!あっという間に作詞家に変身しました。自ら手を動かし、頭を使って考えることの大切さを学んだ体験時間となりました。

11月30日(土曜日)開催「生活の中の化学物質~農薬・食品添加物・洗剤など~」

講師:環境省認定 環境カウンセラー 菅原 啓高 氏

 身のまわりにあるものは、天然物を含めすべて化学物質からできています。農薬や洗剤は、使用目的を達成するために必要な成分や分量とその安全性について、食品は含まれる成分、摂取量や組み合わせなど、様々な視点で何重にも安全性を確認し市場に出ています。

 動植物はそれぞれの生態を守るための自己防衛物質をもっており、それが人にとって有害なら天然物でも害になり、良い影響があるとされているものでも摂りすぎれば害になるものもあります。

 講座では食品、農薬、洗剤それぞれの主なチェック方法や安全の考え方について解説していただきました。「絶対安全な化学物質はありませんが、うまく使えば便利で生活の質の向上に役立ちます。要は、使い方、付き合い方が大切です。」と締めくくられました。

11月2日(土曜日)開催 「偉人に学ぶ生き方の流儀!~人物に惚れる、人物の背中に学ぶ~」

講師:兵庫大学教育学科 教授 林 敦司 氏

 人がいきいきと豊かに生きるためのキーワードは 「出会い・感動・発奮」です。それは歴史に名を遺す偉人たちにとっても同様であり、偉人たちが他の人物、環境、物事などとの様々な出会いのなかで、感動し、奮起するところから多くの逸話が生まれています。

 新千円札の肖像に選ばれた北里柴三郎は、マンスフェルト医師との出会いをきっかけに医学界に名を馳せ、ヘレン・ケラーは全盲の学者 塙 保己一を目標にして数々の功績を残しました。

 今回の講座ではこうした事例を中心にとりあげましたが、偉人たちの生き様から学ぶことはとても多いので、特に人生のターニングポイントにおいては、伝記を読むことをおすすめしますとのお話でした。

10月5日(土曜日)開催 「サイバー空間の危険から身を守るために」

講師:兵庫県警察 サイバーセキュリティ・捜査高度化センター

   サイバー情報発信室  本田 英理 氏  

 

 現代社会では、情報収集、コミュニケーション、手続きなど様々な場面でインターネットの利用が欠かせなくなっています。デジタル化は日常生活に多くの利便性をもたらす一方で、利用が拡大するにつれてサイバー犯罪の被害が拡大しています。

 その手口はあまりにも多く、かつ巧妙になっており、被害を防ぐことが難しくなってきています。サイバー犯罪の手口について十分な知識を得ることも必要ですが、私たちが被害にあわないためには、犯罪を見抜こうとするよりも、まずは『これは偽サイトかもしれない』『本当かな』『大丈夫かな』と冷静かつ慎重にインターネットなどを利用することが大事です。「まずは確認!それから次の行動をおこしてください。」と注意事項をお話しされました。

 兵庫県警察では、少しでも被害を防ごうと専門部署を設置し、現職の警察官が啓発に奔走されておられるとのことです。本講座でも現在起きている事例を中心に熱弁され、受講者も熱心に聞き入っていました。

8月3日(土曜日)開催 「もしものことを考えよう 親子防災教室」         

講師:NPO法人日本防災士会 横山 恭子 氏

 

「防災ってどういうこと?」との問いかけから始まり、災害から身を守るための準備や訓練をしておくことについて、特に地震や洪水の発生を想定して学習を進めました。アルファ化米に水を入れて作った非常食を紙を折って作った器に入れて試食したり、段ボールを組み立ててベッドを作り、寝心地を確かめたり、初めて非日常の一部を体験し、もしもの時について考える大切な時間となりました。

令和5年度「かこてらす市民カレッジ」

2月3日(土曜日)開催  「子育て世代のための防災講座」

テーマ:子育て世代のための防災講座~家族を守る、はじめの一歩~

講師:NPO法人日本防災士会 横山 恭子 氏

 

災害はいつやって来るかわかりません。

災害により日常生活が一変することは、子どもにとっても強い不安やストレス状態が続くということ。

子どもへの災害・防災の伝え方、避難のタイミング、適切な備蓄品・非常持ち出し袋、家の中の防災対策など、平時から家族みんなで考えておきたいことについて、具体例を挙げて解説されていたので、より現実的にイメージが出来たのではないでしょうか。

「備えあれば憂いなし」普段から防災を意識して備えることは、大切な家族を守る一歩と学びました。

講座テーマ
講座中の様子

12月2日(土曜日)開催  「ソーシャル・キャピタル」

テーマ:ソーシャル・キャピタル~人の絆が人生を豊かにする~

講師:東洋大学  名誉教授 八巻 節夫 氏

 

ソーシャル・キャピタルとは「信頼、互酬性(お互い様)の規範、ネットワーク」(ロバート・パットナム)など、人々のつながりを促す要因が地域にどれだけ根付いているかを示す指標のことを言います。

このソーシャル・キャピタルの豊かさが、地域の人々の幸福や生活の質に影響を与えると言われており、地域における住民の健康や平均寿命にプラス効果を持つという調査結果もあるようです。

昨今、人と人とのつながりの希薄化が問題視される中で、改めてソーシャル・キャピタルの大切さを学びました。

講座テーマ
講座中の様子

11月4日(土曜日)開催  「社会のデジタル化を踏まえたリテラシー入門」

テーマ:社会のデジタル化を踏まえたリテラシー入門~AI時代を生きるために考えておきたいこと~

講師:兵庫大学  教授 高野 敦子 氏

 

日々進歩する人工知能(AI)技術ですが、その中でも注目を集めた技術が「ChatGPT」です。ChatGPTとは質問を投げかけると人間のように巧みに回答をしてくれる対話型AIサービスです。

日々ウェブ上のデータなどを大量に学習しているAIですが、そのAIにも問題があります。

問題点として「正確性が保証できない」、「利用者の偏見やバイアスの影響を受けやすい」、「著作権を侵害するおそれがある」、「プライバシー侵害やセキュリティの問題がある」などが挙げられます。

今後AIと上手く共存するためには、利用者が本質を見極める力を持ち、的確に判断することが重要であると学びました。

講座テーマ
講座中の様子

10月7日(土曜日)開催  「メンタルヘルスのための健康づくり運動」

テーマ:メンタルヘルスのための健康づくり運動~体からこころへ~

講師:兵庫大学 健康科学部 健康システム学科 教授 朽木 勤 氏

 

私たちの身の回りにあふれる様々なストレス。

ストレスは体の働きを調整する「自律神経」にも影響を与え疲労の原因にもなります。

自律神経には交感神経(緊張状態)と副交感神経(リラックス状態)があり、そのバランスが崩れると様々な不調が現れてきます。

昨今の研究では、運動や身体活動がこころの健康にも良い効果があることがわかってきており、講座内では疲労感チェックを「リラックス&リフレッシュ体操」の前後に実施し、体操の前後で気分がどの様に変化するか体験していただきました。

ストレスが心身に与える影響について知り、簡単な体操を取り入れることでストレスとの上手な付き合い方を学びました。

 

講座テーマ
講座中の様子

令和5年9月2日(土曜日)開催  「エシカルファッション・フェアトレード商品って何?」

テーマ:エシカルファッション・フェアトレード商品って何?~エシカル消費について考える~

講師:兵庫大学 健康科学部 栄養マネジメント学科 准教授 嶋津 裕子 氏

 

「エシカルファッション」や「フェアトレード商品」という言葉を聞いたことはありますか?

エシカルファッションとは「人と地球にやさしいファッション」、素材選びから製造、販売に至るまでのあらゆる工程を、環境だけでなく人権、労働問題にも配慮してつくられたファッションのことです。また、 フェアトレード商品は、「公正な取引のもとで販売されているもの」を指し、 購入することで開発途上国の生産者や家族をサポートできます。 

これらは、昨今、よく耳にするSDGs(持続可能な開発目標)にも関連してきます。講座を通じて、私たちが日常的に購入している商品の背景について考え、人にも地球にも優しい商品の選び方を学びました。

 

講演テーマ
講演中の様子

令和5年8月5日(土曜日)開催 「地球環境問題について考えよう」

テーマ:地球環境問題について考えよう~気候危機「地球温暖化」の原因と仕組みを経済学で考える~

講師:兵庫大学 現代ビジネス学部 現代ビジネス学科 教授 石原 敬子 氏

 

昨今、メディアなどでよく見聞きする「地球環境問題」ですが、「何となく知っているけれど、漠然とした印象しかない。」という方が多いのではないでしょうか。

今回は兵庫大学より講師をお招きし、経済学の視点から地球温暖化を中心とした環境問題について学びました。

今日の大きな課題である「地球環境にやさしい経済活動」の推進は、地球環境の保護とともに、持続可能な経済・産業の発展にもつながります。

講演テーマ
講演中の様子

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