高齢者大学「あずま野学園」活動の様子

更新日:2025年07月26日

7/24講座「くらしに役立つ気象の知識」~正しい知識で気象災害から身を守るために~  講師:二宮 直樹 氏

講師の二宮直樹氏

講師の二宮直樹氏

講座の様子

講座の様子

講座の様子

講座の様子

お礼の言葉を述べる学園生

お礼を述べる学園生

第4回目の座学では、日本気象予報士関西支部より二宮直樹氏を講師に迎え、「くらしに役立つ気象の知識~正しい知識で気象災害から身を守ろう~」をテーマにご講話いただきました。

はじめに、「曇り一時雨」と「曇り時々雨」の“一時”と“時々”の違いや、「日中」は午前9時から午後6時を指すこと、降水確率の「確率」とは何を意味するのかなど、普段見聞きする天気予報の用語について、気象庁で定められた正しい定義とともにわかりやすく解説いただきました。

次に、テレビ等でおなじみの「天気予報」がどのように作られるのか、その舞台裏を紹介いただきました。アメダスによる地上観測をはじめ、高層気象観測、気象レーダー、海上観測、気象衛星などの観測データをもとに、コンピューターによって気象資料や天気図が作成される過程を丁寧にご説明くださいました。

また、積乱雲や雹(ひょう)、加古川で発生した被害、さらには近年話題の線状降水帯についても学びました。

さらに、気象庁ホームページを活用し、「キキクル(危険度分布)」や雨雲の動きの見方についても実践的に教えていただき、参加者の皆さんは「日ごろから気象情報に親しむことが、自分の命を守る第一歩になる」と実感された様子でした。

講座の締めくくりには、南海トラフ地震について、プレートの動きと予測される影響についても触れていただき、皆さん最後まで熱心に耳を傾けておられました。

普段何気なく接している気象情報について、その背景にある正しい知識を学ぶことで、防災への意識が一層高まる貴重な時間となりました。

6/26講座「イキイキ 生きがい10話」 講師:春川 政信 氏

講師の春川政信氏

講師の春川政信氏

講師の紹介をする学園生

講師紹介をする学園生

講座の様子

講座の様子

講座の様子

指を使った九九

講座の様子

講座の様子

第3回目の座学では、三木市人権・同和教育協議会より春川政信氏を講師にお迎えし、「いきいき生きがい10話」というタイトルでご講話をいただきました。

冒頭は、「ローソンやセブンイレブンは、どこの国から始まったでしょう?」というクイズからスタート。場が和んだところで、ご自身の体験談をもとにしたお話が続きます。

学校で学ぶ機会がなかった方が、地域の役員を依頼された際に1年間の猶予をもらい、近隣の数十軒のお宅を訪ねて名前を書いてもらいながら文字の練習をしたり、町内会費の計算のために娘さんに算数を教わり、独自の九九の計算法を編み出すなど、努力と工夫を重ねて役目を全うしたエピソードが紹介されました。参加者の多くが心を打たれた瞬間でした。

また、点字ブロックには2種類あることや、国際シンボルマークが付いたエレベーターでの実体験など、「知っているつもりで知らなかったこと」がユーモアを交えて語られ、自然と理解が深まる時間となりました。

「家族、友人、どのような人間関係においても、笑顔・感謝・思いやりが大切。そして何よりも、自分自身と他者を大切にすることで、皆が笑顔になれる」というメッセージが、参加者一人ひとりの心に優しく届いたようです。

最後に春川先生から、「学生の皆さんが非常に熱心に聴講してくださって、お話ししやすかったです。私への笑顔や思いやり、学園のお友達同士の仲の良さが伝わってきました。」とお褒めの言葉をいただきました。

6/12講座「免疫力をアップして元気なシニアに!」 講師:村上 貴美子 氏

講師の村上貴美子氏

講師の村上貴美子氏

講座の様子

講座の様子

実演しながらの講座の様子

炊飯器を使った実習

炊き立てのご飯

炊き立てのご飯

炊きあがったご飯を試食する学生の方々

炊きあがったご飯を試食する学園生

2回目の座学は管理栄養士の村上貴美子先生をお招きして講話いただきました。

先生のお住いの地域のお話から始まり、免疫力を高めるための旬の食材、食材に含まれる主な栄養素などについて細かく説明していただきました。

実際に炊飯器を使って調理法や食材の特性などを実況しながら、トマト缶、サバ缶、納豆などをどんどん投入。さらには、ピーマン、生卵を殻ごと投入してスイッチオン。食材を丸ごと、ご飯と一緒に炊くことで素材から出る栄養素を全部いただくことができるとのこと。

先生の話し方はとてもパワフルかつユーモアにあふれていて、聞いている学生の皆さんは一気に関心を引きつけられ、目を輝かせてメモを取ったり、うんうんと大きくうなずいたり、笑い声をあげたりして、あっという間に終了の時間となりました。

講座終了後は、炊き立てのご飯を希望者で試食しました。毎日の食事を見直す大きなきっかけとなった講義でした。

5/8講座「コウノトリの野生復帰と自然環境」 講師:椿野 亮二 氏

講師の椿野亮二氏

講師の椿野亮二氏

コウノトリの説明を受ける学園生

説明を受ける学園生

講座の様子

講座の様子

展示物を熱心に見る学園生

展示物を熱心に見る学園生

触れることのできるコウノトリのはく製

触れることのできるコウノトリのはく製

コウノトリの羽を観察する学園生

コウノトリの羽を熱心に観察する学園生

令和7年度の最初の講座では、兵庫県立コウノトリの郷公園から椿野亮二先生をお招きし講話いただきました。

兵庫県の県鳥でもあるコウノトリは絶滅危惧種で、日本では国の天然記念物に指定されています。日本の野生のコウノトリは1971年に一度絶滅しました。要因として、田んぼを踏み荒らす害鳥として駆除されたり、コウノトリが巣を作るためのアカマツの木が、戦争で燃料として使用するために大量に伐採されたり、コウノトリの餌になる田んぼの魚などが農薬で汚染され、生んだ卵が孵化しなくなったことなどが挙げられています。

2005年からはコウノトリの郷公園が実施してきた野生復帰事業により、最後の生息地であった兵庫県北部の但馬地域を中心に野生のコウノトリが復活しつつあります。

元県立高等学校の校長先生でもある椿野先生のお話は大変面白く、コウノトリの生態やコウノトリの郷公園の野生復帰への取り組みなどについて楽しく学ぶことができました。

今後、コウノトリに限らず野生動物と人が共存していくために少しでも私たちができることを考えさせられる講座となりました。

4/24 令和7年度あずま野学園入学・開講式の様子

学園長式辞

学園長式辞

在校生挨拶

在校生代表挨拶

新入生代表挨拶

新入生代表挨拶

学園歌斉唱

学園歌斉唱

新入学生39名、2年生37名、3年生31名、4年生27名の計134名をお迎えし、令和7年度「あずま野学園」が始まりました。

入学式では少し緊張した面持ちの新1年生を在校生が拍手で迎えました。

今年度も意欲にあふれた学生のみなさんと一緒に、活気と魅力あふれる「あずま野学園」を創りあげていきたいと思います。

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