加古川市の英語教育について
令和7年度加古川市英語活動支援事業の取組
1 英語活動の充実と「使える英語力」の育成を図るためのALT配置
子どもたちが生きた英語に触れ、英語を話す楽しさを実感できるよう、市内の学校園にALT15名を配置します。
幼稚園・こども園
●年間3回派遣
小学校・義務教育学校前期課程
●3~6年生に年間23時間配置
●1・2年生に年間3時間程度派遣可能
中学校・義務教育学校後期課程
●年間16時間程度配置
※義務教育学校へは、英語科への対応のため追加でALTを派遣する。
2 1人1台端末を活用した、英語によるコミュニケーション機会の充実
これまで本市が大切にしてきた対面型のコミュニケーションに加え、1人1台端末を活用した非対面型のコミュニケーション機会の充実を図ることにより、対面型と非対面型のハイブリッド型英語教育を進めていきます。
小学校・義務教育学校前期課程
●ICT評価ツール(スピーキングクエスト)の導入
5・6年生において、1人1台端末を使い、授業や家庭でAIによるコミュニケーション練習を行うとともに、学期ごとにICT評価ツールによるAIを活用したパフォーマンステストを実施します。
中学校・義務教育学校後期課程
●オンライン英会話の実施
全学年を対象に、生徒4人に対し1人の外国人講師を充て、25分間のオンライン英会話を実施します。実施回数は以下のとおりです。
・中学1年生および義務教育学校7年生
年間4回(1学期に1回、2学期に2回、3学期に1回)
・中学2年生および義務教育学校8年生
年間6回(1学期に1回、2学期に3回、3学期に2回)
・中学校3年生および義務教育学校9年生
年間4回(1学期に2回、2学期に2回)

3 パフォーマンステストや民間検定試験の結果を踏まえた授業改善
平成30年度から開始したALTと1対1で行う「パフォーマンステスト(スピーキングテスト)」や令和4年度から導入した民間検定試験「GTEC core」を通して、本市が目指す「使える英語力」の達成状況を把握し、明確になった課題等を踏まえ、授業改善を行っていきます。
小学校・義務教育学校前期課程
●5・6年生を対象に、パフォーマンステストを年間2回実施
中学校・義務教育学校後期課程
●全学年を対象に、パフォーマンステストを年間2回実施
●中学校卒業段階で身につけている英語力を検証するため、中学3年生および義務教育学校9年生を対象にGTEC coreを実施

4 夏季休業期間等を活用した学校外での英語活動の実施
ENJOYチャレンジ(ALTとの1対1の会話活動)、ハッピー・イングリッシュ・アワー(小学校および義務教育学校前期課程)の実施など、学校以外の場で英語に親しむ活動の充実を図ります。
令和7年度 海外のこどもたちとつなぐオンライン交流
加古川市の姉妹・友好都市のあるニュージーランドやALTの出身国の学校の児童生徒との交流を通して、外国語科で学んだことをアウトプットする機会とし、「使える英語力」を育むことを目的に実施しました。
志方東小学校の児童が、日本の学校生活・文化・観光地についてスライドをまとめて発表しました。世界遺産である姫路城の特徴を写真付きで説明し、浅草寺の雷門や、東京スカイツリーの高さも紹介しました。都市と伝統が共存する日本文化の特徴をわかりやすく伝えました。質問タイムでは、ニュージーランドで「鹿の狩りをする」との回答があり、文化の違いが話題となりました。
ニュージーランドのUruti Schoolの児童が、明るく自己紹介しながら、自国の文化・学校・特産について説明しました。兄弟が多い家庭があることや、農場で暮らしている児童がいることなど、生活背景も共有されました。学校での掃除について「ニュージーランドでは掃除をするスタッフがいる。」との回答があり、日本との文化の違いに驚きがありました。また、日本の映画「ラストサムライ」が、Uruti Schoolの地域で撮影されたという話でも盛り上がりを示していました。
オンライン交流では、両校の児童が主体的に参加し、互いの生活や文化を深く理解する学びの機会となりました。発表の準備、質問内容、相手へのリアクションなど、質の高い国際交流が実施できました。
令和7年度 かこがわハッピー・イングリッシュ・アワー(Summer.Ver)
将来国際社会で活躍する児童に「英語」を使ってALTと過ごす場を設け、英語力向上ならびに小学校外国語の一助となることを目的として、ハッピー・イングリッシュ・アワーを実施します。令和7年度は冬休みも実施します。
海外旅行のように、アメリカ・イギリス・ケニア ・フィリピン・オーストラリアの各ブースを児童が回り、ALTからの自国の地理や文化(食べ物等)の紹介を聞いたり、質問や想いを伝えたりし、コミュニケーションしました。文化の違いや海外の様子がよくわかりました。
【児童アンケートからの抜粋】
・各国のALTの人達が易しく、楽しくおもしろくしてくれたことにより、外国の良さが伝わりました。自分達を盛り上げるために、分かりやすく説明してくれ、とても良かったです。各国の良さや見所、有名な所をたくさん教えてくれて、その国に行きたくなるようにしてくれました。今度またこういうイベントがあれば、ALTの人達や、友達とも仲良くしていきたいです。
・最初は少しきんちょうしていたけど、ALTの人達や、グループの人達との交流で、英語に対してすごく自信をもてたし以前より、すごく外国に対して興味が大きくなりました。また、このような機会があれば、次回もぜひ参加したいです。
・ほかの先生たちとはじめて会ったとき、少しきんちょうしたけれど、会話をしながら楽しめたので、とても楽しかったです。学校の授業も、自信をもって、発表したいなと、思いました。今まであまり英語が好きではなかったけれど、「かこがわハッピー・イングリッシュ・アワー」に参加したおかげで、英語が前よりも自信がついてきたので、英語が好きになりました。
(Winter.Ver)
実施予定







更新日:2025年11月21日