キハ2号気動車(旧別府鉄道車両)/市登録文化財

名称
キハ2号気動車(旧別府鉄道車両)(きは2ごうきどうしゃ(きゅうべふてつどうしゃりょう))
数量
1輌
種類
歴史資料
材質
半鋼製(車台部鋼製、乗車部木製)
寸法、重量
寸法/長さ12.92m、幅2.72m、高さ 3.555m
重量/15.7t
時代
昭和6(1931)年7月
製造
日本車輌製造株式会社
登録年月日
令和7(2025)年3月6日
所有者及び所在地
所有者 加古川市
所在地 野口町長砂1081番地の1 円長寺広場
解説
この気動車は、昭和6(1931)年に日本車輌製造株式会社によって製造され、昭和40(1965)年に当時の別府鉄道が三重県の三岐鉄道から購入し、昭和59(1984)年に別府鉄道が廃線になるまで、主に別府港や山陽電鉄「別府駅」と当時の国鉄高砂線「野口駅」を結ぶ野口線で使用され、沿線の住民や事業所の足として利用されていました。
車両の特徴としては、バケット付き気動車としては日本最古級であり、両妻面に装備されている荷台は、行商人の携帯する鮮魚・野菜・自転車等を置くためのものであり、現存する機械式気動車としては、全国的に希少価値があります。
別府軽便鉄道(昭和21(1946)年に別府鉄道に社名を変更)は、多木製肥所(現在の多木化学株式会社)の肥料製品を積み出すための鉄道として、大正10(1921)年に野口線が開業し、大正12(1923)年に土山線が開業しました。その後、主に別府港周辺の製品輸送を担ってきましたが、昭和59(1984))年1月に日本国有鉄道(国鉄)の合理化の影響で廃線となりまし。その後、この気動車は、別府鉄道の「圓長寺」駅跡の円長寺広場に野外展示されることになりました。老朽化により褪色や錆による腐食が進行していたところ、市民有志によって「別府鉄道キハ2を守る会」が結成され、平成25(2013)年から継続して修理が行われ、良好な外観に戻り、公開イベントも実施されています。
日常的に修理が行われるなど良好に管理されるとともに公開されているこの気動車は、別府地域の近代の産業と交通を物語る現存する歴史資料の中で、文化史的意義を有するものです。
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更新日:2025年04月04日