八ツ仏石仏(八尊石仏)/市指定文化財

更新日:2019年12月23日

八尊石仏の画像

名称

八尊石仏(八ッ仏)(はっそんせきぶつ、やつぼとけ)

数量

1基

種類

考古資料

材質及び技法

石造

時代

南北朝時代/14世紀

所有者および所在地

平荘町小畑(管理団体 小畑東町内会)

寸法

現高153センチ

指定年月日

平成21年3月6日市指定

解説

 「八ツ仏」と呼ばれている石棺石仏です。平荘町小畑の小塩池の西の里道に立ち、凝灰岩製の家形石棺の蓋石の内側に8体の仏像などを薄肉彫りしています。
 石棺は、家形石棺の蓋石で、蓋石の内側と縁部分に合わせて8体の尊像を彫り出しています。いずれも舟形の輪郭を彫りくぼめた中に薄肉彫りしており、半月形の蓮華座の上に座る像高17.6センチメートルから25.7センチメートルまでの坐像が配されています。内側上段の2体及び縁部の4体は定印の阿弥陀如来坐像、内側下段の向かって右の像は捧珠持錫像の地蔵菩薩坐像と考えられ、向かって左の像は胸前に両手を合わせる或いは両手で鉢を持つように見える坐像で尊名は不詳です。
 鎌倉時代の石仏と比べると、表現に形式化が進みかけているものの、近接する長楽寺墓地に立つ「六尊石仏(加古川市指定文化財)」とともに、南北朝時代の大形で迫力のある石棺仏として、注目されてきたものです。
 石棺材に複数の仏像を彫り出したこのような形式の石仏は、加古川地域の特色を示すものです。

文化財解説シート(内部リンク)

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住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
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