泊神社の三十六歌仙図絵馬/市指定文化財

更新日:2021年05月07日

泊神社三十六歌仙図絵馬(大伴家持)

名称

三十六歌仙図絵馬(さんじゅうろっかせんずえま)

数量

32枚

種類

民俗資料

材質

板絵著色

寸法

各 高57.5cm、横37.1cm(内寸 縦55.0cm、横34.6cm)

時代

江戸時代 承応2(1653)年5月

管理者及び所在地

泊神社/加古川町木村658番地

指定年月日

平成2(1990)年10月11日市指定

解説

 三十六歌仙は、藤原公任(きんとう)が選んだ36人の歌人で、歌仙図にはそれぞれの肖像画と代表歌が表されています。室町時代頃から、和歌の上達を願って、左右それぞれ18番に分けた歌仙図扁額の奉納が流行しはじめ、江戸時代には各地の神社に奉納されています。
 泊神社のものは、保存状態も良好で、大伴家持(おおとものやかもち)をはじめ32枚が現存し、4枚が失われています。それぞれの裏には、頽廃(たいはい)していた泊神社の本堂(本殿)及び舞堂(神楽殿)などを修築した宮本伊織(いおり)と舎弟の小原玄昌が、京で製作させて奉納した三十六歌仙図であることが記されています。宮本伊織は、剣豪として有名な宮本武蔵の義子(養子)でもありました。歌仙図の部分は、狩野探幽の門弟と称する甲田重信が全て描いていて、和歌は、数人の筆によります。
 また、泊神社には、承応2(1653)年の伊織奉納の再興棟札が残り、そこには、出自である米田(よねだ)村(現在の高砂市米田町米田)の田原家の縁で、泊神社の再興と米田天神社の整備を図ったことが記されています。その他、泊神社には、伊織らの寄進による3基の石燈籠も残っています。
 なお、泊神社から分霊した米田天神社にも、宮本伊織と小原玄昌が奉納した同様のものが残り、その他、甲田重信が描いた三十六歌仙図絵馬は、小野市垂井の住吉神社にも残っています。

地図情報

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郵便番号:675-0101
住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
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