里古墳出土の画文帯神獣鏡/市指定文化財

更新日:2022年02月20日

里古墳出土画文帯神獣鏡

名称

画文帯神獣鏡(がもんたいしんじゅうきょう)

数量

1面

種類

考古資料

材質及び技法

青銅製

寸法及び重さ

面径 20.9cm、 重量 1156g

時代

中国の南北朝時代、5世紀、(日本の古墳時代中期)

管理者及び所在地

加古川市教育委員会、加古川総合文化センター博物館(平岡町新在家1224番地の7) で展示中

指定年月日

令和2年3月12日市指定

解説

 里古墳は、平荘町里に所在する全長約45mの前方後円墳です。
 この鏡は、平成9 (1997)年度の発掘調査で、後円部墳頂部の竪穴式石槨の付近から出土した完形の青銅鏡です。
 画文帯神獣鏡は、裏面の意匠が、外区に竜に曳(ひ)かれた雲車(うんしゃ)などの画文が回り、内区に四神と四獣などが配置されています。
 この鏡は、中国の南北朝時代にそれ以前の鏡を摸倣してつくられたものと考えられます。また、古墳時代中期後半から後期前半の古墳から出土することが多いいわゆる同型鏡群のひとつで、川西市勝福寺古墳第1号石室出土のものをはじめ、これまでに26面の同型鏡が確認されています。
 これらは、倭(わ)の五王の時代に中央政権から各地の首長層に配られたものであることが指摘されています。
 里古墳から出土した画文帯神獣鏡は、古墳に副葬された鏡の変遷を考えるうえで、また、古墳時代中期から後期にかけての加古川下流域の社会を考えるうえで重要な資料といえます。

文化財解説シート(内部リンク)

地図情報

「画文帯神獣鏡(里古墳出土)」所在地(加古川総合文化センター博物館)
里古墳位置図

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:文化財調査研究センター
郵便番号:675-0101
住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
電話番号:079-423-4088
ファックス番号:079-423-8975
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