大野常楽寺の石造十三重塔/市指定文化財

更新日:2019年12月23日

常楽寺本堂の東側に建っている石造十三重塔

名称

石造十三重塔(せきぞうじゅうさんじゅうのとう)

数量

1基

種類

建造物

材質及び技法

石造、凝灰岩製

時代

鎌倉時代、正中2(1325)年頃

所有者及び所在地

常楽寺、加古川町大野1762番地

寸法

高さ338センチメートル(基礎底部から現存する十層目の笠の上部まで)

指定年月日

平成29年3月2日市指定

解説

 この石造層塔は、常楽寺本堂の東側に建っています。現在は、十一重塔の姿をしていますが、建立時は十三重塔であったと考えられています。第一層、第十二層及び第十三層の笠部と相輪部が欠失し、現在の最上部の第十一層の笠部と相輪部は別の石造品の部材が充てられていると考えられるため、下から、基礎、塔身、現在の第一層から第十層までの笠の部分までを指定対象としています。
 塔身には、胎蔵界四仏の種子が陰刻され、アクの種子の左右に各一行の銘文があり、以前は「二年乙丑閏」と読むことができ、層塔の形から、正中二(1325)年乙丑閏一月の建立の可能性があるものです。この層塔は蓮花寺から移されたものである言い伝えがあります。
 この石造十三重塔は、一部の欠失はあるものの、加古川地域の特色である鎌倉時代末期の優れた石造品群のうちの一つとして貴重なものです。
 常楽寺は、後醍醐天皇に重用された律僧で真言僧でもあった文観の出身寺院です。

文化財解説シート(内部リンク)

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