西山の弥陀三尊種子板碑・弥陀一尊種子石棺板碑/市指定文化財

更新日:2022年02月20日

西山集落の地蔵堂の裏にある西山の2基の石棺種子板碑の写真

名称

弥陀三尊種子板碑・弥陀一尊種子板碑(みださんぞんしゅしいたび。むみだしっそんしゅしいたび)

員数

2基

種類

考古資料

材質及び技法

石造、凝灰岩製

時代

鎌倉時代/弘安4年(1281)

所有者及び所在地

平荘町西山103番地(管理団体 西山町内会)

法量

弥陀三尊種子板碑

地上高160センチ

弥陀一尊種子板碑

地上高78センチ

指定年月日

平成27年2月26日市指定

解説

 西山集落の地蔵堂の裏にある中世の石造品のうち2基の石棺種子板碑です。材質は凝灰岩(竜山石)でいずれも古墳時代の組合式石棺の部材を転用したものです。もとは飯盛山の中腹のドウヤシキという場所に立っていましたが、明治時代の頃に地元の人によって西山集落に移動したものと伝えられています。
 向かって左の板碑は、組合式石棺の長側面の側石の部材を転用したもので、中央に弥陀三尊種子(キリーク、サ、サク)が彫られています。
 また、向かって右の板碑は、削平された縁取りから組合式石棺の底石の部材を転用したものであることがわかり、上部に阿弥陀の種子(キリーク)が彫られています。向かって左の縁取りの部分に「弘安四」の紀年銘があり、鎌倉時代の弘安4年(1281)のものであることがわかります。
 いずれの種子も古様で同じ形式であることから、同時期に種子を刻んだものであることがわかります。また、材質と大きさから同一の石棺の部材であると考えられています。
 これらの2基の種子板碑は、この地域の特色である古墳時代の石棺材を再利用した石造品で、加古川市の中世の石造品として貴重なものです。

文化財解説シート(内部リンク)

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