見土呂の石造宝篋印塔/市指定文化財

更新日:2022年02月20日

見土呂の石造宝篋印塔(北から)の画像

名称

石造宝篋印塔(せきぞうほうきょういんとう)

数量

1基

種類

建造物

材質及び技法


石造、凝灰岩(ぎょうかいがん)製

時代

南北朝時代/14世紀

管理者及び所在地

見土呂町内会管理 上荘町見土呂441-2

寸法

法量 高225.3センチ(基礎-相輪)、総高273.9センチ(台石-相輪)

指定年月日

平成25年2月28日市指定

解説

 見土呂(みどろ)集落の西に広がる田圃(たんぼ)の中の盛土の上に立ち、地元では法憲塔(ほうけんとう)と呼ばれている凝灰岩製の宝篋印塔です。材質が柔らかいため表面が摩滅した部分がありますが、全体に南北朝時代の宝篋印塔の特徴をよく示しています。
 この塔は、盛土の上に延石(のべいし)を並べ台石とし、その上に板石基壇を置き、さらにその上に置いた上部反花(かえりばな)式基壇の上に建っています。基礎は、上端が二段で、側面は四面とも輪郭を巻き格狭間(こうざま)が彫られています。塔身の四方には、月輪中に金剛界四仏の種子が彫られています。東面がウーン(阿閦(あしゅく)如来)、南面がタラーク(宝生(ほうしょう)如来)、西面がキリーク(阿弥陀(あみだ)如来)、北面がアク(不空成就(ふくうじょうじゅ)如来)、です。笠は、下二段上六段の定型式で、隅(すみ)飾りはわずかに外傾しています。相輪部は、2箇所で折れていますが継ぎ直して完備しています。
 この塔に関する伝説として、戦国時代に城山から落ち延びてきた武者がこの場所で切腹したというものがあります。
 この宝篋印塔は、欠損部分もほとんど無く調和のとれた美しい姿をしており、この地域の石材である凝灰岩製の宝篋印塔としては市内最古のものと考えられ、加古川市の中世の石造品として貴重なものです。

文化財解説シート(内部リンク)

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