神吉八幡神社の祭礼絵巻/市指定文化財

更新日:2021年05月07日

神吉八幡神社祭礼絵巻(部分)

名称

祭礼絵巻(さいれいえまき)

数量

1巻

種類

民俗資料

材質

紙本著色

寸法

縦27.5cm、横980.0cm

時代

江戸時代 文政3(1820)年

管理者及び所在地

神吉八幡神社/西神吉町宮前81番地

指定年月日

平成2(1990)年10月11日市指定

解説

 神吉八幡神社に伝わる祭礼絵巻で、江戸時代の祭礼行列のようすが鮮やかな色彩で詳細に描かれています。シデ振り、御先太鼓、猿田彦(ハナ)に先導され、馬上の大小の頭人を中心としたふたつの集団が続き、総勢約260人の行列となっています。この行列は、当社妙見宮(現在の神吉八幡神社)から御旅所と考えられる鳥居まで続いています。また、華やかに彩色された母衣花(ほろばな)、衣装や持物が細かく描かれ、祭礼行列に参加する当時の人々の姿もいきいきと描かれています。画面中には、行列の名称が付記していて、当時の祭礼行列のようすを極めてく理解することができます。当時の風俗や民俗行事を知るための資料としてたいへん重要なものです。
 裏書に「庚文政参辰葉月中旬寫 奇泉斎春肫畫」とあります。春肫については不明です。平成元(1989)年の同神社の調査時には、褪色してしまっていましたが、成田廣州筆の板絵祭礼図も残っていました。筆法は異なるものの、内容は本図と一致したものでした。
 現在の神吉八幡神社の祭礼は、この絵巻の内容と比べ簡略化していますが、この絵巻が確認されたことにより、内容の一部を復活するなど賑やかなものとなっています。

地図情報

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