鶴林寺の追儺面/市指定文化財

赤鬼面

青鬼面

古鬼面
名称
追儺面(ついなめん)
員数
3面
種類
彫刻
材質及び技法
木造
時代
室町時代-江戸時代初期/15-17世紀
所有者及び所在地
鶴林寺(加古川町北在家)所蔵
法量
赤鬼面 縦30.3センチ、青鬼面 縦34.5センチ、古鬼面 縦32.3センチ
指定年月日
平成23年3月4日市指定
解説
赤鬼面と青鬼面は、鶴林寺の修正会に執り行われる「鬼追い」または「追儺式」と呼ばれる儀式に使用されています。また、表面の彩色が落ちたもうひとつの面も、赤鬼面との作風の共通点から、鬼追い儀式に使用されていたと考えられます。いずれの面も、大きな鼻や誇張された眉や口など、憤怒の表現というよりもむしろユーモラスなものとなっています。
赤鬼面は、朱色に塗られ、頭部の左右に二角を表し、口を大きく開き、迫力のある眉と大きく見開いた目が特徴的です。古鬼面と作風が類似しています。室町時代の制作と考えられ、材質はクスノキなどの広葉樹系のものと考えられます。
青鬼面は、深緑色に塗られ、金色に塗られた一角を持ち、口は閉じ、目は垂れています。赤鬼面や古鬼面と作風が異なり、少し新しい制作と考えられ、材質は内側の木目からヒノキ材と考えられています。
古鬼面は、彩色が取れていますが、輪郭、眼、眉、耳の表現が赤鬼面と共通しています。頭頂に大小の角を前後に彫出し、口は閉じ二本の牙を上出しています。材質及び制作年代は赤鬼面と同様と考えられます。
これらの鬼面は、制作が中世まで遡ると考えられる市内で最も古い追儺面であり、加古川市を代表する追儺式の鬼面として貴重なものです。
なお、「鶴林寺鬼追い」は、毎年1月8日の修正会の中で行われ、平成13年(2001)に加古川市無形民俗文化財の指定を受けています。
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更新日:2022年02月20日