鶴林寺の鼓胴/市指定文化財

更新日:2021年04月12日

鼓胴の画像

名称

鼓胴(こどう)

数量

1口

種類

工芸品

材質及び技法

木製(欅材)、彩色

寸法

長さ43.5センチ、面径20.0センチ

時代

室町時代/15世紀頃

所有者及び所在地

鶴林寺(加古川町北在家424番地)所蔵

指定年月日

平成24年2月2日市指定

解説

 この鼓胴は、欅材の一木でできたやや大型の鼓の胴です。
 左右の胴部は椀状にかなり強く張りをもたせた、くびれた部分や縁の部分などに紐を彫り出しています。彩色は褪せていますが、全体に胡粉地の跡が残り、中央の部分には墨線で輪郭が描かれた単弁の蓮華弁文が描かれています。
 元は、胴両面に鉄輪に張った皮面を鼓緒で締め付け固定し、奏者の前に横たえ、左手で鼓緒を押さえ、右手で桴(ぼち)を持って打って演奏したものでしょう。
 鶴林寺には、聖徳太子の命日の法要である聖霊会の舞楽に使用されていた寛正2年(1461)墨書銘の鼉(だ)太鼓縁をはじめ、鉦鼓縁などの楽器の部材が保存されており、この鼓胴も、室町時代の聖霊会の舞楽に使用された楽器と考えられています。
 この鼓胴は、室町時代の鶴林寺聖霊会のようすを伝える資料として、また、中世の舞楽に使われた楽器の部材として貴重なものです。

この記事に関するお問い合わせ先

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郵便番号:675-0101
住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
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