報恩寺の折本装の大般若経/市指定文化財

第一巻 巻末

第七十巻 巻末

第二百六巻 巻末

第二百十五巻 巻末

第二百七十五巻 巻末

第二百七十九巻 巻末
名称
大般若経(だいはんにゃきょう)
数量
504帖
種類
典籍(書跡、典籍、古文書)
材質及び技法、寸法
巻子装改装折本装(一部当初から折本装)、紙本墨書経(一部木版刷)、
縦 各約 25.0cm、横 各約8.5cm
時代
鎌倉時代 宝治元(1247)年・正安3(1301)年ほか
所有者及び所在地
所有者 報恩寺
所在地 加古川市平荘町山角466番地の1
指定年月日
平成14(2002)年4月11日
解説
報恩寺には、鎌倉時代の大般若経五〇四帖が現存しています。 その中には、宝治元(1247)年 書写本が497帖、 正安三(1301)年 書写本が6帖、鎌倉時代中期の春日版経が一帖の三種類が含まれています。
宝治本のほとんどの奥書には、別筆で「又以願院本一校畢」あるいは「又一校了又以勝願院本一校畢」などの校舎などの記載が見られ、一部の奥書に別筆で「播州多可郡安田庄中村一宮天神」とあることから、一時は現在の多可郡中町中村の一宮天神のものであったことがわかります。
正安本の奥書には、別筆で三木合戦のときの高砂城主と思われる梶原景行(第215巻)
や在地の有力者と考えられる神木村助左衛門(第206巻)をはじめ、五郎大夫内 (第275巻)や小三郎母(第279巻) などという寄進願主が記されています。
また、現在の経箱の蓋裏には、「享保第七壬寅(1722)年 播州平庄印南山 奉寄進大般若経修補并箱 報恩寺廿四葉 秋八月吉良日 法印儀登」の墨書があり、この時には報恩寺に伝わっていたことがわかっています。
報恩寺には、鎌倉時代中期の釈迦三尊十六善神の画像(県指定文化財) も伝わり、これらの大般若経と合わせ、大般若会の転読に使用されていたそうです。
地図情報
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更新日:2025年10月01日