鶴林寺の紺紙金字金剛般若波羅蜜経/市指定文化財

更新日:2025年10月01日

鶴林寺紺紙金字混合般若波羅蜜経

名称

紺紙金字金剛般若波羅蜜経(こんしきんじこんごうはんにゃはらみつきょう)

数量

1巻

種類

典籍(書跡、典籍、古文書)

材質及び技法、寸法

巻子装、紺紙金字経
縦 25.5cm、横 669.0cm 

時代

鎌倉時代 13世紀

所有者及び所在地

所有者 鶴林寺

所在地 加古川市加古川町北在家424番地

指定年月日

昭和63(1988)年1月14日

解説

 この経典は、鶴林寺を信仰し、同寺に新薬師堂を建立した大坂の医師津田三碩の遺品として寄進されたものです。鶴林寺文書に、延宝8年(1680)「奉納重物之事」として、三碩の弟子竹内三真以下8名の者が連署して、多くの遺品を鶴林寺に奉納されています。その中に「金剛般若経一巻 平清盛公筆」と記されていて、また経巻の見返しに「平清盛公 金剛般若経一巻」と極め書が張り付けています。
 見返しには、雲上の台座上に説法の印を結び結跏趺坐する釈迦像を描き、左右に菩薩2、僧形2、四天王、その前に聴聞衆を配した経意絵が描かれています。また、上方には霊鷲山の上空に楽器や散華を配し、金泥で精密に描かれています。経文は、銀泥で界線を引き、金泥で1行17字書きです。
 軸は上方が八角形の紫檀に蓮華を螺鈿したもの、下方は八角形の水晶を使用しています。 絵画、 書体などから、平清盛の頃よりよりやや下る鎌倉時代の書写と考えられています。

地図情報

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