平之荘神社の神輿/市指定文化財

更新日:2025年05月19日

平之荘神社神輿
平之荘神社神輿棟札

名称

平之荘神社神輿(へいのそうじんじゃみこし)

数量

1輦

種類

工芸品

材質及び技法

木製黒漆塗、欅材、彩色

寸法

総高193.5センチ 幅117.0センチ 轅長335.0cm

棟板長59.5センチ

時代

不詳、南北朝時代/応安3(1370)年、或いは室町時代末期から江戸時代初期と考えられる。

所有者及び所在地

平之荘神社(平荘町山角478番地)所蔵

指定年月日

平成13(2001)年4月12日市指定

解説

 木製、黒漆塗で、八角高御座形造りの神輿である。 屋根を朱と金泥で厚く塗り、頂上には鳳凰、屋根先には燕を飾るが、いずれも後補である。
 屋根の反りを除けば、全体に近世の制作のようにも感じられる。しかし、近年、この神輿から応安3(1370)年の墨書が記された棟札のようなものが確認されたことから、この神輿が南北朝時代に製作されたもので、度重なる修理により現状の姿になったものと考えられるようになった。
 平之荘神社は、中世の平之荘(または印南荘)と呼ばれた荘園の中心部で、隣接する報恩寺とともに、加古川市北部の中世を考える上で重要な位置にある。
 加古川東岸には平之荘神社の御旅所があったと伝えられていることからも、加古川西岸にある平之荘神社から、この神輿が当時の加古川を渡御する華麗な姿があったとも考えられる。
《棟札のようなもの墨書》
上棟 庚戌 応安三年七月八日 神主阿闍梨円如 願主人理性 大工源盛親

この記事に関するお問い合わせ先

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郵便番号:675-0101
住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
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