神吉常楽寺の薬師十二神将図/市指定文化財

更新日:2024年05月08日

常楽寺薬師十二神将図

名称

薬師十二神将図(やくしじゅうにしんしょうず)

数量

1幅

種類

絵画

材質及び技法

絹本著色、軸装

寸法

縦 98.0センチ、横 52.5センチ

時代

南北朝時代 14世紀

指定年月日

平成2(1990)年10月11日

所有者及び所在地

所有者 常楽寺

所在地 東神吉町神吉1413番地

解説

 「唐画薬師十六善神」と伝えられる本図は、画像としては珍しく薬師如来を描いたもので、薬壷を持った薬師如来、日光月光両菩薩と十二支獣を冠した十二神将を配しています。
十二神将の配列は、画面向って右上から、寅神、子神、戌神、申神、午神、辰神、左上から、卯神、丑神、亥神、酉神、未神、巳神となっていて、肉身の色は、丑神と亥神が青色、その他の神将は赤色です。二重光背、台座、中尊の衣文、天蓋、脇侍などの描き方、朱や緑青の彩色や切金など鎌倉末期の仏画の特徴を示しています。
薬師画像としては、現存する最古の和歌山県桜池院本(鎌倉時代初期)と比べると、画面が縦長であることや、やや痩身の薬師如来の表現、神将の肉身の色の差異などがあり、本図が南宋仏画の影響を受けた鎌倉時代の仏画の流れにあることがわかります。

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