鶴林寺の弁財天立像/市指定文化財

更新日:2024年05月02日

鶴林寺弁財天立像

名称

弁財天立像(べんざいてんりゅうぞう)

数量

1軀

種類

彫刻

材質及び技法

割矧造、彩色、彫眼

法量

像高35.7センチ

時代

鎌倉時代/13-14世紀

所有者

鶴林寺 所蔵

所在地

加古川町北在家424番地

指定年月日

平成4年10月6日市指定

解説

 鶴林寺宝物館に安置されている弁才天立像である。頭頂部に龍神のひとつともいえる宇賀神を配する八臂像で、いわゆる宇賀八臂弁才天です。
 弁才天は、インドの河の名からはじまった女神で、わが国では、奈良時代からの造像例があるが、とくに中世以降、福徳の女神として、民衆の信仰を集めた福徳神である。財宝神としての性格から、弁財天と書くことも多くあります。
 この像は、𧞔襠衣を着す女神の姿で表されています。ふくよかな相好をしており、全体の彫り方も優れています。八臂のうち四手に持つ矢二隻、弓、鈎、輪の持物、そして、宝冠は、当初のものと考えられていて、造像当初のようすをよく残している仏像である一方、全体に彩色が落ちているほか、左上手に持つ鉾が後補であることや、残り三手の持物は欠失しています。
 鶴林寺における弁才天信仰を示すこの像は、面部や肩のふくよかな表現や、衣文や裳裾の自然な表現から、鎌倉時代も終わり頃のものと考えられています。

地図

この記事に関するお問い合わせ先

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住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
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