鶴林寺の四天王立像/市指定文化財

名称
四天王立像(してんのうりゅうぞう)
数量
4軀
種類
彫刻
材質及び技法
割矧造、彩色、玉眼
法量
持国天像 高32.8センチ
増長天像 高33.5センチ
広目天像 高33.2センチ
多聞天像 高33.3センチ
時代
鎌倉時代/13-14世紀
所有者
鶴林寺 所蔵
所在地
加古川町北在家424番地
指定年月日
平成4年10月6日市指定
解説
この四天王像は、鎌倉時代後期の作と考えられていて、かつて、鶴林寺太子堂(国宝)内の木造聖徳太子坐像(県指定文化財)の周囲に置かれていたものです。秘仏板絵聖徳太子像を収めた厨子の前に、聖徳太子坐像を中心に山背大兄王立像、殖栗王立像の三尊と、この四天王像が安置されていました。
鶴林寺には、聖徳太子孝養像の立像を中心に、山背大兄王と殖栗王、さらに、二天王を描いた鎌倉時代の聖徳太子像(重要文化財)の画像があります。 聖徳太子像とともに、四天王像などを表現する例は少ないが、聖徳太子を三尊形式で表し、周囲に天を配する例が、画像と仏像で存在することは興味深いといえます。
4軀とも、体部を檜材で割矧ぎ、頭部を前後に、さらに面部を前後に割矧いで玉眼を嵌入しています。また、下脚部は別に体部に差し込んでいます。彩色が施されていましたが、ほとんど落ちてしまっています。
鶴林寺の四天王像としては、釈迦三尊像(重要文化財)の周囲に置かれた平安時代の四天王立像(重要美術品)が知られています。それらの像が、穏やかな憤怒の表情で、あまり動勢を示さないのに対し、こちらの像は、小像であるものの、力強さにあふれ、表情も精彩に富んでいます。
聖徳太子坐像、山背大兄王立像、殖栗王立像が、平安時代の作であることから、はじめは、一具のものではなかったと考えられます。
地図
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更新日:2024年05月02日