鶴林寺の黒漆瓶子/市指定文化財

更新日:2024年05月01日

黒漆瓶子

名称

黒漆瓶子(こくしつへいし)

数量

1対

種類

工芸品

材質及び技法

木製、漆塗

寸法

高 各27.6センチ

時代

南北朝時代から室町時代 14世紀から15世紀頃

所有者及び所在地

鶴林寺(加古川町北在家)所蔵

解説

 鶴林寺宝物館に保存されている瓶子のうち、木地を黒漆で仕上げた一対の瓶子です。内部は朱漆が塗られ、口縁部は小さく、方部は大きく張り出し、胴の断面はわずかに楕円形となっています。それぞれの前後には、宝瓶から華が噴き出している模様を、朱漆で描いた漆絵の装飾がなされています。
 瓶子は、神祇に飲食物を供えるときの酒器ですが、この瓶子は、漆絵の図柄から、仏教の儀式に用いられていたと考えられます。
 製作時期は、南北朝時代から室町時代と考えられ、この地域の漆工品の中で最古級であり、わが国の漆工の流れを考えるうえでも貴重なものです。

この記事に関するお問い合わせ先

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住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
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