南大塚古墳及び西大塚古墳/市指定文化財



名称
南大塚古墳及び西大塚古墳(みなみおおつかこふんおよびにしおおつかこふん)
数量
古墳2基
種類
史跡
構造及び形式、大きさ
各 前方後円墳
南大塚古墳 現長約90m、後円部径約54m、後円部高約7.5m、前方部高約4.9m
西大塚古墳 現長約74m、後円部径約40m、後円部高約3.5m、前方部高約1.5m
時代
古墳時代前期(4世紀)
所有者及び所在地
所有者 加古川市
所在地 加古川市加古川町大野日岡山公園地内
南大塚古墳 加古川町大野1658番地及びその隣接地の一部
西大塚古墳 加古川町大野1711番地の6及びその隣接地の一部
指定年月日
令和6(2024)年3月7日
解説
日岡山古墳群は、加古川左岸の印南野台地北西縁の日岡山に分布する古墳群で、古墳時代前・中期の前方後円墳5基と円墳4基、後期の群集墳から構成されています。山頂の景行天皇皇后の陵墓(播磨稲日太郎姫命日岡陵)に治定されているひれ墓古墳をはじめ、5基の前方後円墳は、首長墓と考えられ、この地域がヤマト政権と密接な関係があったことを示しています。
これらの前方後円墳のうち、北大塚古墳はすでに市史跡に指定され、この古墳群の東車塚古墳などからは三角縁神獣鏡などの副葬品が出土しており、市指定有形文化財に指定されています。
この古墳群の中で、日岡山公園内で加古川市が所有する2基の前方後円墳が、南大塚古墳と西大塚古墳です。
南大塚古墳は、現長約90mの前方後円墳で、現状では日岡山古墳群最大の古墳であり、全体に墳丘の残りも良いものです。後円部頂に竪穴式石室が露出していて、過去の掘削で前方部からも竪穴式石室が確認されています。墳形、埋蔵施設及び出土した銅鏡片などから古墳時代前期に築造されたと考えられています。
西大塚古墳は、現長約74mの前方後円墳です。墳丘は、後円部の墓壙底面とみられる石敷きが露出するほどまで大きく削平されています。墳形などから古墳時代前期のものと考えられています。
これらの前方後円墳は、播磨地域の古墳時代前期を代表するもので、この地域の有力者の存在やヤマト政権との政治的関係を理解するうえで重要なもので、学術上価値の高いものです。
地図情報
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更新日:2024年03月09日