泊神社（本殿、末社住吉神社本殿、末社種子神社本殿、末社熊野神社本殿、幣殿、太鼓蔵、能舞台、神楽殿）8件/国登録文化財

泊神社関連の国登録文化財は8件あり、まとめて掲載しています。

登録名称及び数量

泊神社本殿（とまりじんじゃほんでん）　1棟

泊神社末社住吉神社本殿（とまりじんじゃまっしゃすみよしじんじゃほんでん）　1棟

泊神社末社種子神社本殿（とまりじんじゃまっしゃしゅしどんじゃほんでん）　1棟

泊神社末社熊野神社本殿（とまりじんじゃまっしゃくまのじんじゃほんでん）　1棟

泊神社幣殿（とまりじんじゃへいでん）　1棟

泊神社太鼓倉（とまりじんじゃたいこぐら）　1棟

泊神社能舞台（とまりじんじゃのうぶたい）　1棟

泊神社神楽殿（とまりじんじゃかぐらでん）　1棟

種類

各　建造物

種別

各　建築物

時代

泊神社本殿　江戸時代、承応2（1653）年

泊神社末社住吉神社本殿　近代（明治時代）、19-20世紀

泊神社末社種子神社本殿　近代（明治時代）、19-20世紀

泊神社末社熊野神社本殿　江戸時代末期、19世紀

泊神社幣殿　江戸時代末期、19世紀

泊神社太鼓倉　近代（昭和時代）、昭和11（1936）年

泊神社能舞台　江戸時代、17-19世紀　、平成19（2007）年改修

泊神社神楽殿　江戸時代、承応2（1653）年　、昭和63（1988）年改修

所有者及び所在地

各　泊神社　、各　加古川町木村658番地

登録年月日

各　平成20（2008）年4月18日国登録

構造・形式及び解説

・泊神社本殿　木造平屋建、銅板葺、建築面積9.0平方メートル
　南面する入母屋造妻入銅板葺で、正面に軒唐破風付の向拝を付ける特徴的な外観となっています。1間社で、背面は中央に柱を建て2間とし、正・側3方に榑縁をまわす。身舎は円柱で、柱上は出組。向拝は三斗組で、中備に蟇股を置いています。時代相応の良質な意匠です。

・泊神社末社住吉神社本殿　木造平屋建、銅板葺、建築面積0.24平方メートル
　本殿の西南に東面して建っています。正面0.45m奥行0.55m規模の1間社流見世棚造。土台上に身舎柱と向拝柱を建て、身舎は正面を両開戸、側・背面を板壁とし、身舎と向拝間を2段の棚状に造てます。向拝は三斗組とし、身舎は大斗肘木としています。

・泊神社末社種子神社　木造平屋建、銅板葺、建築面積0.25平方メートル
　住吉神社本殿の南に東面して建つ。正面0.45m奥行0.55mの1間社流見世棚造で、住吉神社本殿とほぼ同規模、同形式であり、絵様も似ており、一連で建立されたとみられます。本殿の西方から北にかけて、多くの小祠が建ち並び、豊かな境内景観を創り出しています。

・本殿泊神社末社熊野神社本殿　木造平屋建、鉄板葺、建築面積0.32平方メートル
　本殿の北に南面して建つ小祠。正面0.44m規模の1間社。切妻造鉄板葺ですが、流造の前流を切り縮めたとみられます。身舎は正・側面1間とし、身舎背面柱から向拝柱に直接、虹梁を架けています。組物を平三斗、妻を大瓶束としています。丁寧なつくりになる小祠てす。

・泊神社幣殿　木造平屋建、瓦葺、建築面積30平方メートル
　本殿の正面、神楽殿後方に繋がる社殿。梁間は神楽殿と同寸で、桁行は3間。屋根は桟瓦葺で、中央2間は北面が切妻造、南面が両下造、両側面半間を下屋としています。正・背面開放で、側面には窓を開けています。内部は畳敷の1室で、天井は化粧屋根裏となっています。

・泊神社太鼓倉　木造平屋建、瓦葺、建築面積24平方メートル
　神楽殿の西南、随身門の西に位置します。桁行6.4m梁間3.8m規模の木造平屋建。屋根は桟瓦葺で、北面を入母屋造、南面を切妻造としいます。北妻面に大きく扉口を設け、他3方は土壁とし、内部は漆喰仕上げ、外は焼板張です。

・泊神社能舞台　木造平屋建、瓦葺、建築面積39平方メートル
　神楽殿の南に位置します。北面して建つ切妻造妻入の能舞台で、西側面に脇座、背面に後座を設け、橋掛が続いています。桁行4.9m梁間4.9mのほぼ方形で、後座は梁間2.1mとします。床は拭板敷で、天井は化粧屋根裏天井で、豪快な梁組を見せています。

・泊神社神楽殿　木造平屋建、瓦葺、建築面積38平方メートル
　本殿の前方に位置します。入母屋造本瓦葺で、桁行3間梁間3間に四周に高欄付切目縁をまわしていましたが、背面は室内に改造されました。面取方柱で、柱上に舟肘木を置き、軒は一軒疎垂木。正面は引違戸、側面は連子窓としています。本殿と一連で建てられた、近世初頭の社殿です。

（解説は、登録時の資料及び文化庁国指定文化財等データベースの解説を基本に作文しています。）