大歳家住宅(主屋、東什器蔵、西什器蔵、離屋、隠居部屋、長屋・長屋門、茶室、米蔵、穀物蔵)9件/国登録文化財

更新日:2021年04月16日

大歳家住宅関連の国登録文化財は9件あり、まとめて掲載しています。

登録名称及び数量

大歳家住宅主屋(おおとしけじゅうたくしゅおく) 1棟

大歳家住宅東什器蔵(おおとしけじゅうたくひがしじゅうきぐら)  1棟

大歳家住宅西什器蔵(おおとしけじゅうたくにしじゅうきぐら)  1棟

大歳家住宅離屋(おおとしけじゅうたくはなれや)  1棟

大歳家住宅隠居部屋(おおとしけじゅうたくいんきょべや)  1棟

大歳家住宅長屋・長屋門(おおとしけじゅうたくながや・ながやもん)  1棟

大歳家住宅茶室(おおとしけじゅうたくちゃしつ)  1棟

大歳家住宅米蔵(おおとしけじゅうたくこめぐら)  1棟 

大歳家住宅穀物蔵(おおとしけじゅうたくこくもつぐら)  1棟

種類

各 建造物

種別

各 住宅建築

時代

大歳家住宅主屋 江戸時代、天保6(1835)年

大歳家住宅東什器蔵 江戸時代、19世紀

大歳家住宅西什器蔵 江戸時代、19世紀

大歳家住宅離屋 明治時代、19世紀

大歳家住宅隠居部屋 江戸時代、19世紀

大歳家住宅長屋・長屋門  江戸時代、19世紀

大歳家住宅茶室  江戸時代、19世紀

大歳家住宅米蔵  江戸時代、18-19世紀

大歳家住宅穀物蔵  江戸時代、19世紀

所有者及び所在地

各 個人 、各 別府町新野辺881番地

登録年月日

各 平成11(1999)年11月18日 国登録

構造・形式及び解説

・大歳家住宅主屋 木造平屋建、瓦葺、建築面積455平方メートル
 加古川下流沿岸地域を差配した大庄屋の屋敷で、新野辺村の中央部に位置します。本瓦葺、入母屋造の主屋は、土間玄関と8室を主体部とし、南と北西に張出部を設けています。建物規模とともに、上段の間の意匠などに大庄屋の格式と風格をみることができます。

・大歳家住宅東什器蔵 木造平屋建、瓦葺、建築面積25平方メートル
 屋敷地の東北辺と西北辺が交わる入隅部に建ち、離屋・隠居部屋とともに裏庭的空間の一画をつくっています。桁行3間、梁間2間の瓦葺、切妻屋根の閉鎖的な造りの土蔵で、東南妻面に庇を差し掛けて入口を設けています。西方の土蔵と同様に什器類を納める蔵とされています。

・大歳家住宅西什器蔵 木造平屋建、瓦葺、建築面積17平方メートル
 屋敷地の北端部、離屋の北西方に位置し、屋敷地北西辺の外塀に沿って建っています。桁行3間、梁間1間半の規模を有する瓦葺、切妻屋根、妻入の閉鎖的な土蔵で、屋敷構えの一構成要素になています北側の土蔵とともに什器を納める蔵とされています。

・大歳家住宅離屋 木造平屋建、瓦葺、建築面積25平方メートル
 主屋の北西方に位置し、東西の什器蔵・隠居部屋とともに屋敷地の北端部の裏庭的空間を形成する一要素となっています。桟瓦葺、入母屋造、簓子下見の2階建建屋で、階下は3畳間・浴室・便所と入口部の板敷間から成っていて、主屋のオクナンドの北側廊下に接続します。

・大歳家住宅隠居部屋 木造平屋建、瓦葺、建築面積56平方メートル
 主屋の東方、離屋の南東方に位置し、敷地北東辺の外塀に沿って建ち、南東方で納屋に連なります。桁行4間半、梁間2間半の本瓦葺の身舎の前面に半間幅の庇を出し、縁付きの6畳間の南東に4畳の前室と、納屋との間に1間通りの土間入口を設けています。

・大歳家住宅長屋・長屋門 木造平屋建、瓦葺、建築面積284平方メートル
 約900坪の敷地の南東辺に沿って建ち、南東辺のほぼ中央に門を開く。門の北方に蔵風の建屋、南方に門と一体となった便益棟が続き、さらに南に大工部屋が連なります。北方の建屋は腰上部を白壁として板貼壁が続く街路沿いの景観にアクセントをつけています。

・大歳家住宅茶室 木造平屋建、瓦葺、建築面積18平方メートル
 主屋の南方、主屋座敷縁側の地先に位置し、3畳の茶室と2畳の水屋から成ります。桟瓦葺、切妻屋根で、茶室の南側に銅板葺の土庇を差し掛けています。大庄屋の生活様態の一端を窺い知ることのできる接客施設として貴重です。

・大歳家住宅米蔵 木造平屋建、瓦葺、建築面積51平方メートル
 主屋の南方、南庭の中央でやや穀物蔵寄りに建っています。桁行5間、梁間2間半、桟瓦葺、切妻屋根、平入の比較的規模の大きな蔵で、入口両脇の腰を海鼠壁としています。棟の軸が、この棟だけ微妙にずれていることから、主屋より古い可能性があります。

・大歳家住宅穀物蔵 木造平屋建、瓦葺、建築面積29平方メートル
 屋敷地の南端,屋敷地の南東辺と南西面とが交わる入隅部に建つ桟瓦葺、切妻屋根、平入の穀物蔵で、北東方に接続する大工部屋と屋根を一体的につくります。桁行3間半、梁間2間の規模で、街路側の外観は漆喰塗の軒回り以外を縦板貼としています。

(解説は、登録時の資料及び文化庁国指定文化財等データベースの解説を基本に作文しています。)

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郵便番号:675-0101
住所:加古川市平岡町新在家1224-7(中央図書館2階)
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