慈恵大師画像(鶴林寺所蔵)/国指定重要文化財
写真提供「鶴林寺」
名称
絹本著色慈恵大師像(けんぽんちゃくしょくじえだいしぞう)
数量
1幅
種類
絵画
材質
絹本着色、掛軸装
寸法
縦 108.8cm、横 37.0cm
時代
鎌倉時代、13世紀
所有者及び所在地
鶴林寺(加古川町北在家424番地)所蔵
指定年月日
明治34(1901)年8月2日 国指定
解説
礼盤上に、左手に五鈷杵、両手に数珠をもち、やや斜め左向きに坐す慈恵大師の像を描く。像の上部には幕と天蓋が描かれ、下方には大師の弟子と考えられる三人の僧が同じく礼盤上に坐する姿で描かれている。
以上を美しい金泥文様の帯で囲み、これだけで画像としてはまとまりをもった形ではあるが、さらにその上部に六葉の蓮華を三つ横に配し、中央の蓮華は中に如来、各蓮葉に如来および諸菩薩を、左右の蓮華にも菩薩像を中心に、各蓮葉に菩薩・明王・天部を描く。また、下部には大師の変化身といわれる波浪上に玉を追う竜を描き、全体としては縦に非常に細長い画面を構成している。
大師の着衣は金色に描き、斜め左向きに細密に描写された顔は厳正で、意志の強そうな大師の面影を彷彿とさせる。上部の幕には、円形に金泥で竜の文様を描き、また切金の手法も随所にみられ、華麗ではあるが背後の暗い色調と相まって、画面全体を強く引き締めている。肖像画というよりも仏画的表現に近く大師を礼拝の対象として描いたもので、鎌倉時代初期のすぐれた画像である。慈恵大師良源は元三大師ともいい、貴顕の帰依あつく、天台座主として延暦寺を復興した人である。門下には源信・覚運以下多くの名僧が輩出し、播磨国最大の寺院書写山円教寺を開いた性空もその一人である。
(この解説は『加古川市史 第7巻』の作品解説の内容を記載しています。)
外部リンク
文化庁国指定文化財等データベース 絹本著色慈恵大師像(外部リンク)
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更新日:2026年08月05日