志方西小校区の自然・歴史・文化

更新日:2019年12月23日

志方西小学校区の豊かな自然や歴史・文化について紹介します。まずは、地域に咲く草花や生き物、地域行事の紹介から・・・・・・。

志方八幡宮「胡蝶の舞」

 志方八幡神社の秋の例祭で披露される「胡蝶の舞」(正式名称:和光楽)。

 30を超える地区が、順番に回していくということです。

秋祭りの様子
秋祭りの様子
「胡蝶の舞」
「胡蝶の舞」

平成4年の式年遷宮(伊勢神宮)で譲られた木材を使って再建された能舞台
で舞う「胡蝶の舞」(写真下)と秋祭りの様子(写真上)

 「蝶の羽 つけて舞舞う 童らは  野原に群れ飛ぶ 胡蝶に似たり」ともうたわれ

るように、雅やかな衣装を着けた高学年の児童が、雅楽にのせて優雅に舞を舞います。

基本は、女子が舞うそうですが(最近は町内に女児が少なく男子が入る場合もある)、

何十年に一度の貴重な機会に高学年でいてメンバーに選ばれるということは大変名誉な

ことだと思います。

 町内にとっても一大行事で、公会堂での練習から始まって仮設舞台での町内への披露、

本番の準備等々、長期間にわたって取り組まれます。神社の能舞台の掃除も子ども達が

自分たちでするそうです。

 熱烈な「胡蝶の舞」ファンによる立派なホームページも作られていますので、詳しくは

そちらに譲ることにして、地域の伝統文化をいつまでも受けついでいってほしいと願っています。

レンコンの正体!

今年も「レンコン」が見事に花を咲かせました。

 レンコンが「花」を咲かせたって?

レンコンの花
レンコンの葉

これがレンコンの花です。右上が葉っぱです。真ん中にレンコンに通じる穴が開いている。

レンコン畑の全景

レンコン畑の全景(夏のようす)

 つまり、皆さんがよく知っている蓮(ハス)の花です。花や葉っぱを切って生け花に

もしたいのですが、なぜか、あまり見たことがありません。実は、すぐにしおれてしま

って、あまり生け花には向かない・・・と言うこともありますが、それより・・・ハス

はお墓や仏様のイメージ??

レンコンの正体は、ハスの花の・・・地下をはっている茎なのです。

 

「蛇が池」伝説 大藤山・長楽寺 ー永室ー

大藤山からの景色
大藤山からの景色

大藤山登山道の途中、志方西小学校区全体がはっきりと見えるポイントがあります。

 永室にある長楽寺の裏山「大藤山」には、頂上をこえた少し北側に「蛇が池」という名前の池

があります。山の上に池がある?というのも不思議ですが、名前も少し不思議ではありませんか!?

 「蛇が池」には、その名にもあるように蛇にまつわる伝説があります。その伝説とは・・・

蛇が池伝説 その1

「この池には長楽寺の古いつり鐘が沈んでいると言われています。そして、池の主(ぬし)である大蛇がつり鐘を何重にも巻き、しっかりと守っているそうです。昔から、日照りが続き雨がふらない時は、蛇が池を掘ってこの鐘の竜頭(鐘の上についているつり下げるための彫刻)を出そうとすると必ず雨がふると言い伝えられています。これは、鐘を見られたくない大蛇が雨をふらしているという・・・。」

永室町内会イラストマップ

公民館前にある、永室町内会イラストマップ

伝説の蛇が池イメージ

伝説の蛇が池イメージ

 そして、なぜ山の上の池に長楽寺の鐘が沈められているのかというと、これにも伝説があります。

蛇が池伝説 その2

「その昔、天正年間(1579年)、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が神吉城を攻めている時、秀吉の陣めがけて1本のかぶら矢が飛んできた。その矢には「谷」という名前が入っていたため、「谷の長楽寺」から飛んできたものであることが分かった。そのことにより、長楽寺にはよほどの強者(つわもの)がいるということになり、羽柴勢に攻められ焼き討ちにあう。この時、住持は焼け落ちるお寺を後にして、本尊とつり鐘を背負って大藤山を超えて北へ逃れていった。その途中、釣り鐘は池に沈め、本尊は自分が抱いてどこかへ姿をかくしたという・・・」。

実際に「蛇が池」に行ってみると、上の釣鐘の伝説ができたわけがよく分かります。

湿地帯
湿地帯
湿地帯
湿地帯

わずかに残る湿地帯から出てくる水は、よほど鉄分が多いのか、茶色く金属がさびたような成分を含んでいる。付近にはヒメコウホネほかの貴重な湿性植物がたくさん生えている。しかし、木々が生い茂り池の面積が小さくなってきているため伐採(ばっさい)作業が行われている。

 いくさや災害にあいながらも、そのたびに復活してきた長楽寺。今も復興に向けて作業が進め

られています。裏山の大藤山植樹大作戦が、志方西小の「植えて 育てて 未来をつくる」プロ

ジェクトでもあります。

長楽寺の「地蔵盆」

 各地に様々な地蔵盆の風習が残っていて、それぞれに地域の特色があり興味深いのですが、

ここ「大藤山・長楽寺」の地蔵盆も、何百年も続くとても特色のある地蔵盆として有名です。

 

 長楽寺といえば一昨年の豪雨で、山号でもある大藤山の土砂崩れにより、本堂他も流される

など大きな被害を受けたお寺ですが、平清盛ゆかりのお地蔵さんがあることでも有名で、この

「木造延命子安地蔵菩薩半跏像(もくぞうえんめいこやすじぞうぼさつはんかぞう)」は大正

時代から戦後まで国宝であり(今は重要文化財)とても多くの人々から慕われているお地蔵さ

んでした(長楽寺ホームページ参照)。

地蔵盆
地蔵盆
地蔵盆

ここの地蔵盆の珍しいところは、子どもたちの提灯行列を先頭に大きな太鼓を鳴らしながら

町中を練り歩き、夜は盆踊りでにぎわっているお寺の境内まで太鼓が上がり、やぐらの周りを

何回も威勢よく回るところがとても特徴的です。

本堂前の様子
本堂前の様子

写真は、本堂前の様子ですが、お店もたくさん出て大変にぎわっています。遠くか

らも人が集まり、夜遅くまで盆踊りの輪がとぎれなく続いているのがとても印象的でした。

「高御位山」からの初日の出

 ♪西にそびえる高御位山(たかみくら)♪

  校歌にも歌われている高御位山は、志方西小学校や校区のシンボルです。

 地元・成井(なるい)町内会の方々がふだんから登山道の整備やバイオトイレの管理

など、いろいろお世話をされています。

 特に、お正月の初詣では、年末のしめ縄作りから始まって、大晦日も夜通し登山客や

参拝客のお世話を地域の皆さんでされています。

高御位山」からの初日の出

初日の出・・・頂上で歓声をあげる・・・初日の出をバックに「飛翔」の碑

 

播磨富士とも言われる高御位山の標高は304.2メートルで、市内で一番高い。頂上には

多くの史跡のほか、大正10年に自作のグライダーで初飛行した地元の青年・渡辺信二

を称える「飛翔」の碑がある。

 

 成井登山道は階段や照明も整備されているのですが、初日の出を見ようとする人たち

で山頂は暗いうちから大にぎわい。寒い中、何時間も待ったという人もたくさんいました。

 少し雲がかかっていたため時間はかかったのですが、初日の出とともに、山頂は大歓

声に包まれました。 初めて見たという人は大感激!!何枚も写真に収めていました。

高御位山からの夜景

(左)夜明け前の夜景も美しい!遠くに明石海峡大橋のライトもきれいに見える・・・
(右)雲間からの初日の出・・・
(下)高御位神社への初詣で(見えにくいが空の中央に右下のような月が写っている
「日は東に、月は西に・・・状態??」)

 

 地元の人による高御位山のお世話は一年を通じて大変な作業ですが、「地域のシンボ

ルを自分たちの手で守る!!」という強い心が、地域をまとめる大きな力にもなっている

そうです。

 成井地区には、高御位山へ健康のために毎日登るという人や、1日に何度も登る(バイ

オトイレの点検など)という人までいてビックリです・・・・・・。

校区散策「秋景色」

 最近は、コスモス畑で有名な地域がふえてきましたが、志方西小校区にも美しいコ

スモス畑がたくさんあります。

 10月中頃から月末にかけてが一番美しい時期ですが、1年生が秋をさがしながらコ

スモスの写生に行きました(注:種をまく時期によって開花の時期は調整できる)。

コスモス畑
コスモス畑

この畑の世話をされているのは、高御位山とともに校歌にも歌われている大藤山の

名前がついた「大藤山ボランティア」の皆さん。

 1年生は、一面に咲く大きなコスモスの花を目の前にして、秋を楽しみながら写生を

楽しむことができました。

 

 となりの畑では、目立たないのですが同じく赤い花が・・・・・・。

 これはソバの花で、ふつうは白い花が多いのですが「赤ソバ」です。

 この花が種をつけ、その実を粉にしてからそばを打ちます。

 先日、地域の「そば祭り」も開かれたそうです。

赤ソバ
赤ソバ

 帰り道、これも秋から冬にかけての風物詩である「レンコン掘り」に出会いました。

 ごぞんじのように、お盆の頃は緑の葉とハスの花がとても美しいのですが、枯れた後

のハスの茎(レンコン)を冬の寒い時期に掘りあげます。ふつうは池でよくハスが咲い

ていますが、こちらはねばり気はあるものの茎の細いレンコン「池レンコン」になります。

 田んぼで育った「田レンコン」はとても太くて、ふだんお店でよく見かける普通のレンコ

ンです。こちらの田んぼではお店に出すために少し早く掘りあげているそうです。

レンコン畑
レンコン畑

給食センター東側にある大きなレンコン畑(右)センター前の収穫を待つレンコン畑

 少し見えにくいのですが、左上にあるポンプで水をくみあげ、右上の機械から水をふ

きだし水圧でレンコンを掘っていきます。寒い時期の作業なので大変ですが、お正月

の料理になくてはならない(穴が開いていて見通しが明るくなる!?と言われる)食材です。

 レンコン自体は作る人が少なくなってしまって少し見通しが暗い!?のですが、地元

でとれるレンコンはとても貴重だそうです。

永室「ジュンサイ祭り」

 初夏の風物詩でもあるジュンサイとり・・・・・・、今ではめずらしい風景になってしまい

ました。ジュンサイがとれる池が少なくなってしまったのですが、ここ永室地区の「中の

池」では、毎年、池一面にジュンサイが育っています。

 そのジュンサイを採集するとともに、池を大切にする心を育てようと「ジュンサイ祭り」

が開かれています。

ジュンサイとり
ジュンサイ

当日は、ゴムボートでジュンサイとりの体験をしたり、貴重な水生生物の観察をした

り、子ども達にとっても貴重な体験や学習の場になりました。他に、地域の方々の炊き

出しやジュンサイを使った料理、そうめん流しなどもあり、おなかも大満足の1日でした。

横大路「ルピナスまつり」

ルピナスまつり
ルピナスまつり

 横大路まちづくり協議会の主催による「ルピナスまつり」が開かれています。

 学校も大変お世話になっているボランティアグループ「横大路ふれあい農園」

の皆さんが大切に世話をされている花です。

 

 各学年それぞれ見学に行き地域の方々とも交流しましたが、2年生は写生

もさせてもらいました。

 色があざやか過ぎて絵に描くのはむずかしい花ですが、なかなかの力作が

仕上がっています。

 

 マメ科の植物ですので香りもよく、目も鼻も楽しませていただきました。

 中には、次の日も家族と一緒に見学に行ったり写生の続きをしたり、

3年生のあるグループは花の育て方についてインタビューにも行ったとか・・・・。

この記事に関するお問い合わせ先

担当:志方西小学校
郵便:675-0335
住所:兵庫県加古川市志方町原587
電話番号:079-452-0109
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