定例記者会見(令和3年4月22日)

更新日:2021年05月26日

発表内容

会見要旨

ワクチン接種の予約について

【市長】

私から9点ご説明をさせていただきます。

1点目は、ワクチン接種の受付体制についてです。第1回目の予約受付を4月17日に実施いたしました。当初は電話予約を16回線で準備をしておりましたが、近隣市の状況を受け、10回線増設して26回線としました。しかしながら、80歳以上の方は約2万4千人いらっしゃいますので、事実上回線がパンク状態になり、非常に沢山のお叱りを頂戴しました。「電話が全然繋がらない」、「予約が締め切られているのかわからない」、「そもそも枠が少ない」、「このまま予約が取れないのが続くのではないかと不安だ」などのお声が多くありました。本当に申し訳ない状態になってしまいました。心からお詫びを申し上げます。

次回は、5月1日に予約を受け付けます。4月17日の状況を踏まえ、対応策として考えていることを少しご紹介させていただきたいと思います。

一つは回線の数を50回線まで増設をしたいと思っています。もちろんそれに伴って人の配置も必要となりますが、委託事業者だけに頼らず市の職員も含めて対応したいと考えています。ただ、5月1日には間に合わない見通しです。どうしても回線の事業者様との調整が必要ですので、5月の終わり頃になる可能性があります。

次に、0570から始まるナビダイヤルを導入します。意図としましては、コールセンターが全て埋まっている場合に、NTT様の段階において自動音声の案内を流すことができます。最大約250回線を同時に自動音声で対応できます。つまり、少なくとも今どういう状態になっているのかわからないですとか、一日中電話をかけ続けたということを避けられるのではないかと考えています。

次に、予約の数を増やします。当初は、5月1日の予約受付は、5月15日と16日分の960枠の予定でした。これは4月17日と同じ枠数で、それを約3倍の2,940枠に拡大します。これは、翌週末の22日、23日の分まで合わせて受け付けるということです。

5月1日については、このような対策を取りたいと考えています。方法は様々考えることができますが、例えば、先々の枠まで埋めてしまうことも一案とは思いますが、ワクチンの量が本当に確保できているのかどうかわからないという課題があります。また、台風などで警報が出た場合に多くの方がキャンセルとなってしまい、予約枠が先々まで埋まってしまっていれば、その方々の予約をいつ入れることができるのかなど、課題は残ります。また、その他の課題としては、79歳以下の方へのご案内をいつ行うのか。予約対象者が増えれば、先行して送付している80歳以上の方がますます予約しづらくなってしまいます。様々な課題がある中で、走りながら考えているという状況です。

インターネットの予約枠につきましても、4月17日はアクセスが集中しますので、繋がりづらい状況になることは想定していました。相当ストレスが溜まる時間となってしまい本当に申し訳なく思っています。一日でも早く受けたいというお気持ちも理解していますが、いずれは接種できますので、何とかご理解頂きたいと思います。

79歳以下の方につきましては、これまでは5月中に送付する予定でしたが、後ろにずらさせてもらわないといけない見通しのように感じています。追ってご案内したいと考えています。

ブラジルシッティングバレーボールチームの合宿中止について

2点目は、ブラジルのシッティングバレーボールチームの受け入れが正式に中止になりました。既に発表済みで、くり返しになりますけれど正式に先方からも文書が来まして、お互い中止にしようということになりました。

ブラジルチームは、浜松市にいろいろな種目が集まり、いくつかの種目のうち、例えば加古川市とシッティングバレーチームの組み合わせのようにして、浜松市を抜けて他に行き、また浜松市へ戻るということが計画されていたようです。ただ、感染しないよう一ヵ所で滞在しようという方針がパラリンピック委員会から各種目に通達があったそうです。その連絡を受け中止としております。本市としましても、練習会場の総合体育館がワクチン接種の会場になっており、当面接種会場として使います。また何と言っても交流自体がしにくい。そして、例えば約40人のパラリンピック選手団を受入れようと思うと、宿泊先のホテルでも3フロアー程借り上げ、隔離のようなことをしなければいけない状態になってきていました。本市としましては、姉妹都市の関係もあり、交流というところをメインに考えて予算措置をしていましたので、交流自体がしにくくなり悩ましくなっているということをお伝えはしていました。お互いそれぞれの事情ができてきましたので、正式に中止を決めさせていただいたということです。

なお、ツバルの方は非常に人数が少ないということなので、今のところ来ていただく方向で準備を進めています。

見土呂フルーツパーク再整備に係る優先交渉権者の決定について

3点目は、見土呂フルーツパーク再整備に係る優先交渉権者が決まりましたという件です。3月末にプロポーザルでの提案をしていただき、選定委員会での選定を経て、株式会社ローカルデベロップメントラボに決定しました。こちらのパース図を公開させていただくのは今回初めてで、配置図もご紹介させていただいております。パース図は配置図のちょうど真ん中ぐらいにグランピングと書いてあるところで、売りとなるきれいな景色かなと思っております。それ以外も、グラスハウスといって今は温室にして植物がありますが、そこをボタニカルレストランにしたり、その他にも農業体験ができるところを提案いただいています。あくまで今回決定したのは優先交渉権者という位置図付けですので、これから具体的に中身を固めていくことになります。今後のスケジュールとしましては、6月くらいまで相手方と対話調整をして、9月の議会で指定管理者の指定などの議決をいただきたいと考えています。議決いただければ本契約となり、再整備がはじまります。目標としては令和5年度9月にリニューアルのグランドオープンをしたいと考えております。市としては、今年度予算の柱の一つである新たな魅了づくりとして、加古川ならではの都市近郊でありながら自然を身近に楽しめるというところをもっと尽き詰めてやっていきたいと考えています。河川敷を使った川まちづくりであるミズベリングを立ち上げていくなど、自然を生かした新たなまちづくりを進めていきたいと考えています。

まちづくりオープンミーティングの開催について

4点目は、まちづくりオープンミーティングの開催です。昨年度は新型コロナウイルスにより開催できませんでしたが、それまでは毎年開催しており、平成27年度から始めましたので今年度で6回目となります。Withコロナやスマートシティーの観点から、今回はWeb会議方式でやろうと考えています。3つの会場にお越しいただける方にはお越しいただき、事前に登録して頂ければ、オンラインで参加いただくこともできます。質疑応答を大切に考えており、オンラインの方からも質問を受けたいと思っています。なかなか来ていただけない世代もありますので、自宅でもスマートフォンを使ってご覧いただくなど、まずはこの形でやってみようということです。

キャッシュレス決済の導入・フロアサインリニューアル・混雑状況ナビの導入について

5点目は、窓口業務改革を順次進めていますということです。一つはキャッシュレス決済を導入しています。電子マネーやクレジットカードにより非接触で手数料をお支払いただけるものです。また、これとは別に、ご自宅から税や保険料などをペイペイやラインペイ、モバイルレジ、モバイルクレジットを利用して請求書のバーコードを読み込み支払いすることもできるようになっています。市の窓口はフロアサインといいましてわかりやすく色分けをしました。そして、窓口混雑状況ナビも導入しました。現在の待ち人数や現在の受付番号が何番であるかわかりますので、来庁前に待ち人数がわかったり、受付をされた方は自分の番号までの人数がわかったりしますので、ちょっとコンビニ行こうかなということもできます。

市民意識調査について

6点目は、毎年冬に実施しています市民意識調査の結果の公表です。18歳以上の市民の方3,000人を無作為抽出してアンケートにお答えいただきました。毎年度45パーセント程の方にご回答いただいています。今年度から新たな総合計画が始まることに合わせ、少し質問項目も変更しました。これまで満足度を「やや満足」や「非常に満足」など4項目としていましたが、「わからない」を追加しています。この結果をよく見て様々な取組みをしていきたいと考えています。

見守りサービス無料キャンペーンについて

7点目は、見守りサービスの新小学一年生の無料キャンペーンの開始についてです。当初予算の説明時にご紹介してきた内容ですが、二つの事業者のタグを選んでいただけます。令和3年度新一年生の3月末時点での申込者数は558名です。新一年生は約2,100人ですので、約26パーセントの方に加入いただき、前年度比では約10ポイント増となりました。より多くの方に利用していただきたいと考えておりますので、引き続きピーアールしていきたいと思います。

GIGAスクールについて

8点目は、GIGAスクール関係で、端末の導入が遅れております。今は中学生と小学6年生と養護学校には配付できており、トラブル等もないと聞いています。

4月中には4、5年生に配布ができる見込みで、低学年は5月中に導入ができるよう納入業者と話をしています。遅れた理由としましては、アメリカと中国の貿易摩擦の影響がありました事と、新型コロナウイルスの影響が台湾の工場での製造にもかなりあったということで、二重の予期せぬ展開により遅れているということです。先ほど申し上げたスケジュールで何とか導入できるよう私自身も直接納入業者と交渉しているところです。

ミズベリングについて

9点目は、ミズベリングという「かわまちづくり」です。ミズベリングとは、土手を少し工事するハード面での整備も含めて、そこで営まれる様々なイベントなどの取り組みをミズベリングと考えています。本市としましては、今年度100%補助の100万円までをお出しする補助制度をしようと、昨年度中に市民団体のみなさんに様々な提案をいただき、審査を経て承認されたものを当初予算で議決いただき、今年度実施できるようになりました。それが12イベントあり、ホームページにも掲載されていますが、例えば5月に聖火リレーの予定がある22~23日に気球を河川敷で飛ばす団体もあったりします。本市のミズベリング関連の専用のホームページは4月末に公開する予定です。

質疑応答

ワクチン接種の予約について

(記者)

ワクチン接種の予約についてお伺いします。全体的なスケジュールとして、高齢者を優先して5会場もしくは4会場で行う場合、見通しはどうお考えですか。

【市長】

非常に時間がかかる見通しです。仮に土曜日の午後、日曜日の午前、午後の3クール、1クール3.5時間で計算した場合、2回目の接種のことも考えますと、新規の方で2,000人ぐらいしか打てない計算になります。お一人当たり接種に3分要する計算で考えています。80歳以上の方約24,000人の65%の方が接種を希望されると仮定しても年末までかかってしまう計算となります。ただ、それではいけませんので、医師会と連携して、場合によっては土曜日の午前であるとか、平日で対応できる時間帯があるのかどうかなど、前倒しできるよう検討したいと思っています。ただ、個別接種の場合、接種後に15分経過観察する時間が必要ですので、各診療所で通常の診療をしながらワクチンの接種となると、それほど多くの接種ができるかどうかはわかりません。個別接種で進めている他の自治体もありますが、我々としては、まずは集団接種から進めるという選択肢は正しかったのではないかと考えています。

(記者)

ワクチンが確保できても人手が足りないということですか。

【市長】

そうですね。場所のこともあります。本市としましては、何とか秋までに高齢者の方への接種を終えたいと考えています。体育館を含めた会場を5カ所もワクチン接種用として使ってしまいますので、文化、スポーツでの使用をキャンセルいただいていることは本当に大変なことだと思っております。

(記者)

0570で始まるナビダイヤルは、料金が高額になるのではないですか。

【市長】

通話料に関しましては、一般的な電話とナビダイヤルは変わりません。

(記者)

ワクチンの入荷の見込量はどうなっていますか。

【市長】

ワクチンの管理につきましては、国と繋いでいるシステムで行っており、システムを通じて国に対して発注し、供給量の回答があった分を予約枠としてお出ししています。

 

見土呂フルーツパーク再整備に係る優先交渉権者の決定について

(記者)

見土呂フルーツパークの再整備事業ですが、再整備として8億2千万円、指定管理料が15年間で7億2千6百万円とあります。現状の見土呂フルーツパークの予算はいくらですか。また、再整備後は入場料など有料になるのですか。

【市長】

現在の見土呂フルーツパークは、見土呂生産組合が指定管理者として運営しており、指定管理料はウォーキングセンターも含め約5千万円です。よって、15年運営した場合は、7億5千万円になります。利用料金については、指定期間の収支も含めて事業者からの提案の中でもありましたが、具体的にはこれから詰めていく段階です。

(記者)

 料金設定について、市から制限などはあるのですか。

【市長】

 特に制限しているものではありません。

(記者)

 今は低料金で市民が自由に使える施設ですが、再整備後はどうなりますか。

【市長】

例えば、今5つほどある屋根付きのバーベキューサイトは、グランピングサイトになりますので使うことができなくなります。また、温室部分もボタニカルレストランになりますので大きく変わるイメージです。今後工事が始まれば、玉ねぎ収穫体験なども使えない部分が出てきます。いずれにしても、これから事業者と調整していきますので、今はこのようなイメージを提案した事業者を優先交渉権者に決定したということです。

 

緊急事態宣言について

(記者)

緊急事態宣言が出る見通しで、飲食店での酒類の提供の自粛要請範囲に加古川市が入るかどうか非常に微妙な状況です。どう受け止めておられますか。

【市長】

今は感染者が連日10人以上となっています。いつ爆発的に増えてもおかしくない一歩手前だと認識をしています。今回の緊急事態宣言で要請される内容を受け止めて、市民の皆さまに呼びかけを行い、この連休中に感染者が減っていくよう努力していきたいと思っております。

(記者)

国が示す飲食店などの自粛要請の範囲を上回る制限の内容などを県に要請するお考えはありますか。

【市長】

飲食店の自粛要請に対する助成内容も増えると聞いていますので、国が示すもの以上の制限などは考えていません。また、学校や公共施設の使用制限などは、県の考え方を受けて市としても検討していきます。

 

聖火リレーについて

(記者)

緊急事態宣言が出る状況となっていますが、5月22日、23日に行われる聖火リレーについては、どのようにお考えですか。

【市長】

県実行委員会とオリンピック組織委員会との話し合いによりますので、内容の変更などを市が自由に決められるものではありません。まずは、県実行委員会と組織委員会で話をされて、県内の方針が出たうえで、そこに市の自由度がある部分があれば何か工夫ができるのではないかと思っています。

(記者)

加古川市として県に中止を働きかけることはありますか。

【市長】

今のところは考えていません。

 

兵庫県知事選挙について

(記者)

7月に行われる兵庫県知事選挙については、自民党内で推薦候補者が分かれるなどありました。市長としてはどなたを応援するのですか。また、このような状態は県民目線ではないという意見もありますが、どのように受け止められていますか。

【市長】

どなたを応援するという考えはありません。これまでは、現職の方が出られた場合は、お世話になっていることもあり応援に行くことはありましたが、今回のような新人の方ばかりの場合は特にどなたを応援するなどはありません。また、推薦者決定のプロセスについては、党内の手続き通りされていると思いますので静観しています。これからは、それぞれの候補者の方がどのような公約を掲げられ、競い合っていかれるかというところに注目していきたいと考えています。

 

加古川ヤマトヤシキについて

【市長】

 私は加古川駅南の再開発ビルカピル21の所有者である再開発ビル株式会社の社長でもありますので、ここで発表させていただきます。正式な契約はこれからですが、この度、ヤマトヤシキを運営するラオックスSCD様と今後8年間の賃貸借契約を締結できる調整が整いました。今後は、5階から7階を主に行政が使わせていただき、地下1階から4階までをヤマトヤシキで使われることになる予定です。

(記者)

 地方百貨店の苦境が言われているなかで、どのように受け止めていますか。

【市長】

 全国的に地方百貨店の苦境が言われているなかで、8年間の契約が締結できたことは、非常に喜ばしいことです。市としても、様々な課題があるなかで、駅周辺の魅力づくりを選択集中という意味でやっていきたいと思っていました。中長期的に腰を据えて駅前の魅力づくりに集中していきたいと考えています。この件については、詳細な協議が整い次第、相手方と一緒に発表したいと考えています。

 

以上

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