定例記者会見(令和元年9月27日)

更新日:2022年11月17日

発表内容

会見要旨

日 ASEAN スマートシティ・ネットワーク ハイレベル会合及びグローバル・スマートシティ・アライアンス設立会合について

【市長】
私から6点ご報告させていただきます
1つ目は、日 ASEAN スマートシティ・ネットワーク ハイレベル会合及びグローバル・スマートシティ・アライアンス設立会合についてです。
加古川市で取り組んでおります、見守りカメラと見守りサービスの事業ですが、官と民で協働して、安心、安全という地域課題の解決に取り組んでいるスマートシティの事例として非常に注目を浴びてきております。スマートシティに積極的に取り組まれている高松市さんで、以前、シンポジウムがあり、見守りカメラ、見守りサービス、ALSOK(総合警備保障株式会社)さんとの事業を発表させていただきました。そういうことが広まって、今回の横浜市での会合に声をかけていただきました。
この度は、3つの会議があり、1つ目は、日 ASEAN スマートシティ・ネットワーク・ハイレベル会合です。こちらは、企画部長が発表する準備をしておりまして、2つ目は、横浜市主催のアジア・スマートシティ会議、3つ目がG20のグローバル・スマートシティ・アライアンス設立会合で、加古川市がパネルディスカッションに参加することになりました。
ここで期待されている話というのは、行政が保有しているいろいろな情報を匿名化して民間企業にオープンデータとして開放して、新しいビジネスの種にしてもらいながら地域の課題解決や利便性アップに繋げてもらうための取り組みです。今、ALSOKさんやNTT西日本さん、ジョージアンドショーンさんと高齢者の移動記録や家電活用状況、睡眠の状況を調べて、認知機能の低下の早期発見をしようということを進めておりますので、関心を持っていただけたら思います。

(仮称)神野台学校給食センター整備及び運営事業について

2つ目は、(仮称)神野台学校給食センター整備及び運営事業の落札者の決定についてです。
落札額はデザイン、ビルド、オペレーション全部を含めて、43億6772万1357円で、令和3年の9月から中学校給食の提供ができるように進めてまいります。
給食センターは、2カ所で進めておりまして、1カ所目は現在日岡山で工事が始まっておりまして、令和2年9月からの提供を予定しており、今回の神野台はちょうど1年後の開始を目指しております。

平和祈念式について

3つ目は、平和祈念式です。平成28年度までは、戦没者追悼式という形で遺族会の関係者と実施してきましたが、戦争のことを伝えていくという意味で、一般の皆さんへの啓発にも繋げていきたいということから、平成29年度から形を変えて実施しております。この度で、3回目の開催になりますが、市民の皆さんが参加しやすいように、10月5日土曜日の午後2時から開催を予定しております。また、八幡小学校の皆さんの合唱や小中学生による平和作文コンクールの優秀者の表彰、朗読、写真パネルの展示等も行います。毎年、この日に向けて折鶴の募集をしておりますが、21万羽もの折鶴を想いを込めて折っていただきました。当日、もちろん使わせていただきますが、式典終了後に広島と長崎へ送らせていただくことにしております。

総合防災訓練について

4つ目は、加古川市総合防災訓練です。今年度は、10月20日の日曜日の9時30分から場所を河川敷緑地から市役所前広場に変えて実施します。毎回、多くの方に参加いただいておりますが、国土交通省、陸上自衛隊、加古川警察署、兵庫県、医療機関等の公的な団体から電気、ガス、NTT等の民間企業、地域の町内会の皆さんなどに参加をいただいて大規模に実施しております。今年度は、南海トラフの地震を想定した訓練を予定しております。今回からの取り組みとしましては、障がい者団体の方にも参加いただこうと考えております。昨今、防災意識が高まる中で、障がい者や高齢者の皆さんに平常時から氏名、住所等を地域へ情報提供することに同意をいただいて、その方の名簿を地域で持っていていただいて、いざ逃げる時に協力して逃げていただくとか、そういうことも大事になりますし、そういう所まで訓練していきたいと思います。また、自衛隊の皆さんの炊き出しによる、カレーを先着で約200名の方に提供されます。また、展示ブース等でスタンプラリーも考えております。

かこがわウェルネスレシピコンテストについて

5点目は、ウェルネスレシピコンテストです。こちらは、今年で5回目の開催となります。実施後、レシピ集を作成しまして、昨年であれば、朝ごはんがテーマでしたので、保育園、幼稚園の5歳児に約3,000冊配布しております。今年度のテーマは「LET’Sベジ・ファースト」というテーマで募集をしておりまして、11月1日に最終選考と試食審査が行われて6点を選定していく予定をしております。

農林漁業祭について

6点目は、農林漁業祭です。市内各地で10月から12月にかけて、地産地消の推進と生産者と消費者の交流拡大のため開催しております。コスモスまつりや軽トラ市、漁業まつりなど様々な催しが予定されております。最近は、朝市などもあちらこちらで行われてきておりますけれども、軽トラ市も大変人気で11月3日はみとろフルーツパーク、11月24日は市役所前で開催する予定にしております。また、関連で加古川パスタのレシピコンテストをご紹介します。これは、八幡地区で作っていただいている、日本で初めての新品種デュラム小麦のセトデュールというのを100%使用した純国産パスタのレシピを9月30日まで募集しておりまして、10月25日に最終選考、試食審査を行う予定にしております。選考後は、レシピブックを作成したり、応援してくれている飲食店でメニュー化する可能性もあるということです。
私からは以上です。

質疑応答

日 ASEAN スマートシティ・ネットワーク ハイレベル会合及びグローバル・スマートシティ・アライアンス設立会合について

(記者)
日 ASEAN スマートシティ・ネットワーク ハイレベル会合及びグローバル・スマートシティ・アライアンス設立会合のプレゼンテーションはどのようなものですか。
【市長】
見守りカメラや見守りサービス、それに伴うものなど官民連携の事業を発表します。
日 ASEAN スマートシティ・ネットワーク ハイレベル会合は、企画部長が発表しまして、加古川市と会津若松市、高松市、海外からはクアラルンプールとプーケットの5市です。民間からは、NECさんとNTTさんの2社が官民連携のスマートシティの事業をプレゼンするということで聞いております。
【市長】
グローバル・スマートシティ・アライアンス設立会合は、内閣府から要請がありまして、バルセロナ市、シンシナティ市の方とパネラーとして私が参加します。欧州、EU圏域では国を越えて、データ基盤の共通化が進んでおり、その上で動くアプリやデータの利活用サービスが進んでいるのだと思います。
(記者)
グローバル・スマートシティ・アライアンス設立会合ということで、そこで何かが設立されるわけですか。
【市長】
アライアンスといっても事務局を作って、会員管理をしっかり行うといった協議会形式のものを新たに作るというよりは、より緩やかな、都市間のベストプラクティスや、ガバナンスモデルの共有等を通して、社会的なインパクトを創出していくという考えのようです。
(記者)
スマートシティといった時の定義みたいなものはあるのですか。
【市長】
私の理解では、市が保有をしている様々なデータや情報をオープンデータということで民間企業がうまく利用して新しいビジネス、サービスを考えていく、それによって市民の利便性が高まるということが目指すところだと思います。加古川市の場合は、見守りカメラや見守りサービス検知機能などのデータをALSOKさんやNTTさん、ベンチャー企業さんと共に行動履歴から認知機能の低下を調べようとかということを始めておりますので、加古川市が一歩前に出ていると思われていると思います。実際、カメラを設置して、犯罪件数が下がっていることも興味を待たれていると思います。
(記者)
加古川市が持っているデータを民間企業に活用してもらって、ビッグデータから新たな価値を創造してもらおうということですか。
【市長】
そうですね。先日、加古川市とALSOKとNTT西日本とあとジョージアンドショーンさんと連携、覚書締結式をしたのですが、位置情報を記録する見守りサービスの機能とあとは先方が設置する機器で高齢者の睡眠の状況や家電の利用状況などを総合的に分析をして、認知機能低下の早期発見に繋げようという実証実験を始めます。
65歳以上の世帯の方々200人を募って、データを1年以上かけて収集していこうとしています。
(記者)
今後、どういうことに繋げていきたいと考えておられますか。
【市長】
市として地域の課題解決に一生懸命取り組んできた施策が、国際的な場で発表の機会をいただけるということで光栄なことですし、目指すところはそれぞれの進んだ事例をお互いにシェアして広げて、それぞれの地域で活かされることが目的なので、それを目指していきたいと思います。


(仮称)神野台学校給食センター整備及び運営事業について

(記者)
2カ所の給食センターですが、落札したグループは違うのですか。
【市長】
総合評価一般競争入札ということで、価格による評価と提案による評価の合計点で最優秀提案を選定し、事業者を決定いたしましたが、結果的にどちらも東洋食品さんのグループになりました。
(記者)
では、供用開始したあとは同じところが行うということですね。
【市長】
結果的にそうなります。ただし、2つに分けている意図は、両方で同じ事故が起こらないように、リスク分散をさせている側面もありますから、独立したやり方で運営をしてもらうなど工夫が必要になるかと思っています。

 

平和祈念式について

(記者)
平和祈念式典ですが、新しい取り組みはありますか。
【市長】
そうですね。新しい形に変えてから、学生さんの演奏やコーラスをお願いしています。1年目は中部中学校の吹奏楽の演奏、この度は、八幡小学校合唱となっています。
(記者)
以前は、国の戦没者慰霊式に合わせて開催していたのですか。
【市長】
日程は違いますが、国と同様の形です。

 

総合防災訓練について

(記者)
総合防災訓練ですが、一般の方も参加や見学ができるのですか。
【市長】
見学に来られる方はいらっしゃいます。以前は、日岡山や河川敷で行っておりまして、今年、初めて市役所前で行います。
(記者)
市役所前に変更した意図というのは、いろんな場所で訓練をするということですか。
【市長】
以前実施した日岡山公園が工事に入っているというのも一つの理由ではありますが、去年は台風、風水害を想定した訓練ということで河川敷、今回は、地震を想定した訓練で市役所の高い建物があるところというのも一つの理由です。
(記者)
障害のある方たちを含めて要援護者の登録制度は、加古川市ではどれくらい進んでいるのですか。
【市長】
障がい者の方は、意識が高い方が多く、すぐに登録書を出してこられたところもありました。一方で独居の高齢者など、登録いただきたい方々が多くおられますが、なかなか登録いただけませんでした。そこで、昨年度から、制度の対象者に案内を出して、返事がない方には問いかけを繰り返して、最終的に返事がなかった方は同意したとみなすという方式に変えさせていただきました。しかし、登録者数が増えると誰が対応をするのかというところが一番難しく、結局、対象者が作成した個別計画のとおりの支援は難しいなど、別の課題が大きくなってきたと思います。
(記者)
名簿というのは、移動とかがあり、毎年ブラッシュアップしていく必要があると思いますがいかがですか。
【市長】
データベースをきちんと管理すべく、システム開発をしたいと考えています。
(記者)
加古川市は、津波想定というのはあまりしなくていいところなのでしょうか。
【市長】
津波については、尾上または別府地区で、毎年1回訓練をしております。
(記者)
緊急的に逃げなければならないのは、地震による津波という想定ですか。
【市長】
河川氾濫が一番リスク高いと思います。千年に一度の豪雨の想定ですと、市役所周辺でも5~6メートルの高さまで水が来ます。市としてはまず平成26年度に防災マップを全戸に配布しましたが、来年度、新たに作成したいと思います。
(記者)
防災計画も今回の発表、県の想定を受けて内容を変える考えはあるのですか。
【市長】
千年に一度の雨が降った時にどうするかというような修正は当然出てきます。例えば、去年の7月豪雨では、本市でも16万人以上の方々に避難勧告を出しましたが、近くの避難所が浸水する可能性が高く使えない、全員が避難できる場所が確保されていないといった課題もありました。それをもう一度1人当たりの専有面積を見直したり、避難所として指定している施設を全部使ったらどうなるのかという計算をしなおしていますし、学校の2階、3階、屋上などを開放して、入れるようにしようとか。車で避難できる場所として日岡山公園を使えるようにするとか、そういう改善もしてきていますので、内容を検討していきたいと思います。
(記者)
避難勧告の対象者が16万人ということですが、例えばマンションの4階とか5階に住んでおられる方はどのようにすれば良いのでしょうか。
【市長】
その場に留まった方が良い場合もあると思いますが、状況によって変わってくると思います。
(記者)
防災訓練の参加者の中で外国人は入っているのですか。最近、災害が起きた時に外国人への情報提供とかが問題になっていると思いますが。
【市長】
今回、訓練のなかでの多言語での対応は想定できていません。今後の課題だと思います。

 

以上

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