家庭での備え

更新日:2019年12月23日

災害はいつ起こるか分かりません。

災害による被害を少なくするためには、日ごろからの備えが重要です。

南海トラフ巨大地震では、一週間分の備蓄が必要であると言われています。

ご家庭でできる範囲で備えておきましょう。

 

日頃の備え

家庭での備え

食料などの備蓄

災害発生時にはすぐに物資は行き渡りません。

各家庭で最低3日分、できれば一週間分程度自足できるだけのものを用意しておきましょう。

  • 非常食

かんぱん、アルファ米、缶詰、レトルト食品、インスタントラーメンなど。そのまま食べられるか簡単な調理で食べられるものにしましょう。調味料なども揃えておくと便利です。

飲料水と生活用水の両方が必要です。飲料水は一人1日3リットルが目安。ペットボトルや缶入りのものを備蓄しておきましょう。お風呂に水を貯めておくと生活用水として利用できます。

  • 生活用品

毛布、衣類、洗面用具、使い捨てカイロ、マッチ、ライター、ローソク、カセットコンロ、カセットボンベ、割り箸、紙コップ、紙皿、ティシュ、トイレットペーパー、ラップ、ビニール袋、紙オムツ、マスク、消毒液など、生活に必要なものを用意しておきましょう。

 

避難場所・経路の確認

総合防災マップなどを参考に、避難場所がどこにあるのか、どこを通って避難場所へ行くのか、途中に危険なところはないかなどを確認しておきましょう。また、普段から家族でどこに避難するのかを話し合っておくことが重要です。

 

情報入手手段・連絡先の確認

災害時の情報入手手段(テレビ・ラジオ・携帯電話・スマートフォン・ホームページなど)を確認しておきましょう。

家族の災害時の緊急連絡先などを確認しておきましょう。

 

避難するときのために

避難するときに持ち出す必需品です。いざというときすぐ持ち出せるように、リュックなどにつめて準備しておきましょう。

  • ヘルメット・防災ずきん

落下物から頭部を守るために必要です。家族の人数分用意しましょう。

  • 携帯ラジオ

小型でFMとAMの両方が聞けるもの。予備の電池も忘れずに。手動で充電できるタイプのものもよいでしょう。

  • 懐中電灯

 停電時や夜間に避難するときに必要です。できれば人数分用意しましょう。予備の電池も忘れずに。

  • 救急医療品

 傷薬、消毒液、かぜ薬、解熱剤、胃腸薬、ばんそうこう、包帯など。常備薬があれば用意しておきましょう。感染症予防のためマスクなども必ず用意しましょう。

  • 非常食

かんぱん、アルファ米、クラッカーなど火を使わずにすぐに食べられるもの。赤ちゃんがいるときは粉ミルクや離乳食も忘れずに。

  • 飲料水

ペットボトル缶入りのものが持ち運びに便利です。保存期間が長いものを用意しましょう。

  • 貴重品

 預金通帳、印鑑、健康保険証、免許証、現金など。現金は公衆電話用の10円玉も用意しておきましょう。

  • 生活用品

 衣類、軍手、ナイフ、缶切り、ライター、タオル、ティッシュ、ビニール袋など。

 

地震に備える

家の中にいるとき

  • 身の安全を守る

 まずは身の安全を守ることが最優先。急いで机やテーブルの下に身を隠したり、家具や電化製品の少ない部屋に移動してください。身近に机やテーブルがない場合は、ざぶとんなどで頭部を保護してください。あわてて外に飛び出すと、屋根瓦やガラスの破片などが落ちてきてケガをすることがあります。落ち着いて行動しましょう。

  • 火の始末をする

目の前で火を使っていた場合や揺れの小さいときは、すぐに火を消すようにしますが、身を守ることが優先です。揺れが激しい場合は、揺れが収まってから火の始末をするようにしましょう。火を使っていなくてもガスは元栓から確実に閉めてください。アイロンなどの電熱器具も忘れないようにしましょう。また停電復旧に伴う通電火災防止のため、電気のブレーカーも落としてください。

  • 出口の確保

 揺れが大きいと、ドアや窓が変形して開かなくなり、家の中に閉じ込められることがあります。身の安全を確保したら、揺れの合間を見て、ドアや窓を少し開けて逃げ道を確保しておきましょう。また、変形したドアをこじ開けるためのバールや、2階以上の建物から脱出するための縄バシゴなどを用意しておくことも必要です。マンションなどの高い建物では、事前に避難バシゴの位置を事前に確認しておきましょう。

  • 次の揺れに備える

最初の大きな揺れがおさまったら、まず家族の安全を確認しましょう。大きな揺れは一度で終わらない場合があります。転倒の危険性のある家具や割れた窓ガラスなどには近づかないうようにしてください。また、テレビやラジオなどを通じて正しい情報を収集し、非常持出品を準備するなど、いざというときはすぐに行動できるように備えておきましょう。

外出しているとき

  • 街の中にいるときは

街の中では、窓ガラスや看板などが落ちてきたり、塀が倒れてきたりすることがあります。強い揺れを感じたら、カバンなどで頭部を保護し、近くの空き地や丈夫な建物の中などに避難してください。ブロック塀や自動販売機、垂れ下がった電線などには近づかないようにしましょう。

  • 地下街にいるときは

一般的に地下街は地上よりも揺れが少なくて安全と言われています。かばんなどで頭部を保護し、大きな柱や壁際に身を寄せて揺れがおさまるのを待ちましょう。火災が発生した場合は、ハンカチなどで口と鼻をおおい、壁伝いに身を低くして地上に避難してください。パニックにならないように落ち着いて行動しましょう。

  • デパートや映画館にいるときは

 デパートやスーパーにいるときは、ショーケースや商品棚から離れてください。かばんや買い物カゴで頭部を保護し、柱のそばや壁際に身を寄せて揺れがおさまるのを待ちます。また、映画館や劇場ではイスとイスの間に身を隠し、かばんなどで頭部を保護してください。いずれの場合も、出入口に殺到すると危険ですので、係員の指示に従い、冷静に避難してください。

  • エレベーターに乗っているときは

 エレベーターに乗っているときは、全ての階のボタンを押して、止まった階で安全を確認して降りてください。停電などで閉じ込められた場合、緊急用ボタンやインターホンで外部と連絡をとり救助を待ちましょう。

  • 駅のホームや電車の中にいるときは

駅のホームでは、時刻表示板や自動販売機などから離れてください。また、柱などにつかまり、ホームに転落しないように注意してください。電車の中では、つり革や手すりにしっかりとつかまり、倒れないようにしましょう。お年寄りや子供などをかばい合いながら、落ち着いて係員の指示に従ってください。

  • 自動車を運転しているときは

揺れを感じても、急ブレーキをかけることは危険です。ゆっくりとスピードをおとしながら道路の左側か通行の妨げにならないスペースに停車してください。避難するときはキーをつけたまま、ドアをロックせず、歩いて避難してください。その際、車検証などの貴重品は携帯してください。

  • 海岸の近くにいるときは

津波の危険性がありますので、揺れを感じたらすぐに高台などに避難してください。揺れが小さくても津波が発生する場合があります。
また、津波警報や津波注意報が発令される前に津波が到達する可能性もありますので、すぐに海岸から離れてください。

避難の心得

避難するときは、あわてず冷静に行動することが大切です。いざというときに、冷静に対応できるように、ふだんから災害が起きたときにどのようにすればいいのかを家族で考えておきましょう。

  • 避難の前に火元を確認

 地震の二次災害で怖いのが火災です。火災を防ぐために、避難する前にもう一度ガスの元栓がしまっているか確認しておきましょう。また、電気のブレーカーも忘れずに落としましょう。

  • 安全な服装で避難する

頭部はヘルメットや防災ずきんで保護し、服は長袖・長ズボンで木綿製のものを着用しましょう。手には軍手をつけ、靴は底の厚い丈夫なものをはきましょう。荷物は最小限にまとめましょう。

  • 避難先や安否情報のメモを残す

家の玄関先などに家族の避難先や安否情報などのメモを貼り付けておきましょう。また、NTTの災害伝言ダイヤル「171」なども活用しましょう。

  • 避難は徒歩で

原則的に避難するときは徒歩で行いましょう。消火活動や救助活動の妨げになるばかりでなく、渋滞や道路被害などにより自らも避難することができなくなることがあります。

  • 子どもや高齢者に目を配る

避難の最中家族がはぐれないように注意しましょう。特に子どもや高齢者とはしっかりと手をつないでおきましょう。

  • 避難のときは一声かけて

避難するときは隣近所にも一声かけて一緒に避難しましょう。特に一人暮らしの高齢者など、災害時要援護者の安否確認や避難の補助などをしてあげてください。

  • 危険な箇所は避けて避難する

狭い道や川べり、がけの近く、塀や自動販売機のそば、ガラスや看板の多い場所などは避けて避難しましょう。
 

わが家のチェックポイント

家具などを安全な位置に配置しているか

寝ているときは無防備になるので、できるだけ寝室などには家具を置かない。また、寝ている方向に倒れないよう家具の配置にも気をつけましょう。

家具の転倒や物の落下を防止する措置をとっているか

家具や家電製品などが転倒しないように金具などで固定しましょう。また、家具や棚の上に重たいものや割れるものなどを置かないようにしましょう。

通路や出入り口に物を置いてないか

避難するときの邪魔にならないよう、通路や出入り口にはできるだけものを置かないようにしましょう。

窓ガラスに飛散防止フィルムをはっているか

地震のときにガラスが割れてケガをすることがあります。窓や食器棚、鏡などに飛散防止フィルムを貼っておきましょう。

屋根瓦などがずれていないか

屋根瓦にひび割れやずれなどがないか確認し、もしあれば補強する。アンテナも落ちないようにしっかりと固定する。

ベランダは整理されているか

ベランダの手すりに鉢植えなどを置かないようにしましょう。また、ベランダから脱出する場合もあるので、常に整理整頓をしておきましょう。

ブロック塀は補強されているか

ブロック塀にひび割れや傾きがないか確認し、もしあれば修理する。基礎や鉄筋が入っていないものは倒壊の危険性もあるので、補強しておきましょう。

プロパンガスは固定しているか

プロパンガスは倒れないように上下2本の鎖でしっかりと固定しておく。固定するときは、壁とのすきまがあかないようにしましょう。

スリッパ・懐中電灯は身近においてあるか

ガラスの破片などでケガをしないようにスリッパを身近なところに置いておきましょう。また、停電に備えて懐中電灯もすぐそばに準備しておきましょう。

風水害に備える

避難の心得

避難するときは、あわてず冷静に行動することが大切です。いざというときに、冷静に対応できるように、ふだんから災害が起きたときにどのようにすればいいのかを家族で考えておきましょう。

  • 安全な服装で避難する

 ヘルメットや防災ずきんで頭部を保護しながら避難しましょう。靴はひもでしめられる運動靴をはくようにしましょう。裸足はもちろん長靴も水深が深くなるとかえって危険です。

  • 水深に注意しよう

歩ける深さは男性で約70センチ、女性で約50センチぐらいと言われています。水深が深いときは無理は禁物です。高所で救助を待つようにしましょう。

わが家のチェックポイント

屋根瓦などがずれていないか

風で飛ばされたり、雨漏りしたりしないように、瓦やトタンのはがれやずれをチェックしましょう。瓦がずれていたら修理しておきましょう。

外壁などにひびわれはないか

外壁などや塀にひび割れなどがないか確認しておきましょう。もしあれば補修しておきましょう。

窓ガラスはがたついていないか

窓ガラスにひび割れやゆるみなどがないか確認する。台風が近づいてきたら外側を板でふさいだり、内側からガムテープで×印にはる。

プロパンガスは固定されているか

風で倒れないようにしっかり鎖で固定しましょう。また、屋外に風で飛びそうなものがあれば、固定するか、屋内に入れておきましょう。

ベランダにものは置いていないか

鉢植えや物干し竿などは、風で飛ばされないように、屋内に入れておきましょう。

雨どいなどがはずれていないか

雨どいの継ぎ目がはずれていないか、落ち葉などが詰まっていないか確認する。必要であれば、補修しておきましょう。

側溝が詰まっていないか

側溝にごみなどが詰まっていないか確認する。水がスムーズに流れるようにきれいに掃除しておきましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

担当課:防災対策課(消防庁舎4階)
郵便番号:675-8501
住所:加古川市加古川町北在家2000
電話番号:079-427-9717
ファックス番号:079-427-3623
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