内田啓治【総務省消防庁出向・平成22年度採用】
これから消防職員を目指す皆さんへ
総務省消防庁では、どのような仕事をしているのか教えてください!!

私は、平成22年に消防士を拝命し、消防隊員や予防課員を経て、現在は、総務省消防庁に出向しています。皆さんは、全国の消防による相互応援制度、「緊急消防援助隊」を知っていますが?
大規模災害や特殊な災害が発生した際、被災地の消防機関だけでは対処できないこともあります。そのようなときに、被災地の要請を受け、全国各地の消防が応援部隊として被災地に駆けつけ、消火・救助・救急活動等を行います。この応援部隊のことを「緊急消防援助隊」といいます。
私は、現在、この「緊急消防援助隊」に関わる業務を行っており、全国各地の消防が相互に迅速な応援体制を構築するため、また、応援体制をより強固なものとするために、「緊急消防援助隊」として活動する隊の登録や最新鋭の特殊な消防車両や資機材を調達し全国の消防に配備することで、現場の消防士の活動を支援しています。また、国内で大規模な災害や特殊な災害が発生したときには、「緊急消防援助隊」のオペレーションを行い、円滑な消防活動が実施できるようにサポートをするような業務も行っています。
このように皆さんが目指す消防士という仕事は、消防隊や救助隊だけではなく、様々な種類の仕事があり、多方面から人の命を守り、貢献できることも大きな魅力の一つです。
消防士を目指した理由を教えてください!
私は、大学に在学中、テレビの映像で災害時の悲惨な状況の中、人命を救うため必死で尽力する消防士を目の当たりにし、私も消防士という仕事を通じて社会貢献がしたいと考え、消防士を目指しました。
消防士を目指す方へエールをお願いします!
消防士は、住民を災害から守るため、常に「体力」をつけ、「気力」を養い、「努力」をする等、日々成長を求められる職業でもあります。また、同時に自分自身を成長させてくれる職業です。
災害の多様化、激甚化が指摘される近年、皆さんは消防士になって何を学び、どのような役割で、住民の皆様のために貢献したいですか?
住民と消防の橋渡しとしての存在となり火災予防に尽力する予防職員、危険を顧みず火災現場で消火活動を展開する消防隊、1分1秒が生死の分かれ目となる救助現場の最前線で救助活動を展開する救助隊、事故現場等の最前線で傷病者を救護し医療機関につなげる救急隊等、消防士には様々な仕事があり、その全員が重要な役割を担っています。
自分以外が誰かのために必死で頑張れる熱い想いを持った方と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

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更新日:2021年07月05日