加古川市国際交流協会 青年海外派遣
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10 団員レポート 取り組み状況の違い YOSHITANI吉谷 MADOKAまどか 昨年、日本語の学習を希望する外国人の方が急増し、加古川市国際交流協会で日本語指導ボランティアが不足していることを知り、日本語指導ボランティアの講師の登録をしました。そして私は現在も日本語指導ボランティアとして、来日されている外国人の方に日本語を指導しています。今回、第28回加古川市青年海外派遣事業に参加させていただいたのは、日系人を含む多国籍国家としても有名なブラジルでの『日本語指導』がどのようなものなのかを学び、日本での外国人の方への『日本語指導』に活かせることがあるのではないかと考えたからです。 ブラジルは、ポルトガル語が母国語です。私は今回のブラジルでの派遣事業をとおして、ブラジルにおいて日本語は日常生活において使う機会は多くは無く、日本語の捉え方も世代によって『継承語→外国語』というふうに変わってきているように感じました。これは日本での英語に近い状態だと思います。マリンガではまず、サンフランシスコ・ザビエル学校に行きました。生徒は2歳~16歳前後までが一緒の校舎で学習して、日系人だけでなく、インターナショナルな学校でした。加古川市から寄贈された加古川マリンガ外国語センターでは、生徒がみんなで「かさじぞう」の劇を披露してくれました。日本語も流暢で分かりやすく、学年ごとにカスタネット・すず・ピアニカ・笛で劇を盛り上げてくれました。母国語では無い日本語を一生懸命に使い自分たちを歓迎してくれたことに、感極まり泣きそうになりました。終了後、先生にインタビューしたところ、生徒はラテン系の気質があり自由で整列や号令に合わせるのが苦手で大変でした、と仰っていましたが、劇で一生懸命に整列する姿をみて、上手く日本文化が伝承されているように感じました。日本語の授業回数は、

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