加古川市国際交流協会 青年海外派遣
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9 おもてなしをしてくれて、日本とブラジルが心でつながっていることを実感しました。 歓迎夕食会が行われた日本文化祭の会場では、ルイスの友達のブラジル人がいて、英語で日本の食べ物や観光地などについての話をたくさんしました。日本に行ったことがある人や、今年行く予定だという人もいて、日本に興味を持ってくれている人が地球の裏側にたくさんいることが少し不思議な感覚でした。ブラジルで日本食、日本的な建築物、日本語を話せる方などにたくさん出会い、地球の反対側にいながらも日本のことをたくさん感じることができた2週間でした。 ホストファミリーと過ごす最後の日には、ショッピングモール2軒、スーパー、大きな公園に連れて行ってくれました。公園のフリーマーケットでは日系2世の方が日本語で話しかけてくれて、「マリンガのどこが一番好きですか?」と聞かれたので、私はマリンガの「人」が一番好きだと答えました。日系の方が多いマリンガでは市内のあらゆる場所に日本文化が見受けられ、日系か否かに関わらずみんなが日本文化を受け入れ、日本人を歓迎してくれている温かい雰囲気を感じることができました。そのためマリンガはとても居心地よく感じました。私は今回で海外に行くのは8か国目でしたが、現地の方にこれほど温かく受け入れてもらったのは今回が初めてで、これは昭和48年から続く加古川市とマリンガ市の姉妹都市提携や今年で28回目を迎える青年海外派遣事業の成果の表れなのだろうと思いました。 日本に帰ってから家でブラジルの思い出話をしていると、父と兄が「ブラジル行きたいなぁ。」と言っていて、自分がきっかけとなってブラジルに興味を持つ人を増やすことができてうれしかったです。今後も加古川市とマリンガ市の友好関係が続き、心のつながりが強くなっていくことを願っています。今回の派遣で、日本とブラジルの交流の歴史や知識だけではなく、現地を訪れなければわからない日本人とブラジル人の心の距離の近さや人柄などを身をもって感じることができ、大変貴重な経験をさせていただきました。第28回加古川市青年海外派遣事業を通じてお世話になった皆様、本当にありがとうございました。

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