加古川市国際交流協会 青年海外派遣
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8 団員レポート 日本とブラジルのつながり NAMBA難波 SHIZUKUしずく 私は両親から「ブラジルに行かないか?」と声を掛けられ、青年海外派遣事業のことを知りました。これまでブラジルに行こうなんて考えたこともなかったので正直驚きましたが、もともと海外が好きでいろいろな国に行ってみたいと思っていたことと、「今後の人生で地球の真反対にあるブラジルなんて行けるかどうかわからないから行ってみたら?」という家族の言葉に後押しされ、応募を決めました。2週間でサンパウロ、アラカジュ、マリンガ、イグアス、リオデジャネイロを訪れましたが、日本の22.5倍の面積を持つブラジルでは、気温、街の雰囲気、治安、料理など、場所によってかなり違いがあり、ブラジルのいろいろな面を知ることができました。 その中で最も印象に残ったのはマリンガでのホームステイでした。私のホームステイ先では、19歳の兄ルイスだけが英語を話すことができ、弟と妹は簡単な日常会話のみ、父と母は英語を全く話せませんでした。基本的にルイスに英語とポルトガル語の通訳をしてもらい、弟と妹とは簡単な英語と、Google翻訳も使いながらコミュニケーションをとっていました。ホストファミリーとの空港での初対面では、“Hope great moments together”、“We are very happy to be with you!!!” などと書かれた紙を持って笑顔で出迎えてくれました。部屋に入ると妹のアンナ手書きの “Shizuku I love you” と書かれた画用紙が飾られ、プレゼントも置かれていました。「あなたは今日から私たちの家族だから。」と声をかけてくれ、初日から歓迎の気持ちが伝わってきて安心しました。ホームステイ期間中アンナがずっと横に寄ってきて手をつないだり、抱きついたり、くっつきにきてくれたのが最高にかわいくてうれしかったです。2日目以降も、弟と妹それぞれがプレゼントをくれ、私だけでなく私の家族の分もたくさんお土産をもらい、私が来るからと大きなケーキを用意してくれるなど、様々な形で愛情を伝えてきてくれました。以前ルイスはマリンガ市青年海外派遣事業で加古川市に来たことがあり、その際日本人から手厚いおもてなしを受けたから、自分たちもできる限りのおもてなしをしたいと言ってくれました。日本人のおもてなし精神があったからこそ今回私にもたくさんの

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