加古川市国際交流協会 中学生海外派遣
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37 1日目を終えると、それぞれの家庭での初めての体験を口々に話していました。「お湯の出し方はどう尋ねたらいいかな?」「ホストファミリーとどんな会話をすればいいかな?」「週末~に行きたいって言ってみてもいいかな?」・・・などなど。楽しい経験ばかりではなく、言いたいことが伝わらないもどかしさや、悔しさを感じたり、日本との違いにとまどったりしたこともたくさんありました。しかし、そこで諦めるのではなく、とにかく『伝えようとする気持ち』を持って挑戦していました。目の前の課題に一つずつトライすることで、できるようになったことや上手くいったことがありました。そんな成功体験を積み重ねることが、大きな自信になり、次に繋がる原動力になるはずだと感じました。 ラザフォード・カレッジでの2日間の学校体験は、かけがえのないものになりました。マオリの伝統のポフィリという歓迎式を体験しました。学生たちが、私たちのために披露してくれた「ハカ」の迫力は、想像を遥かに超えていました。何百年も続く、マオリ族の伝統を、今も学生たちが学び、このように伝えていることは、素晴らしいと思いました。派遣生たちには、現地の学生(バディ)が一人ずつ付き、一緒に授業体験をしました。住む国や話す言語が違っても、同世代ということで通じるものがあるようで、すぐに打ち解けていました。もちろん全て英語で展開される授業は、内容を理解するのが難しく、悪戦苦闘していましたが、バディの助けもあって参加することができました。何よりも、日本とは違う学校の様子や、授業の進め方などを知り、刺激を受けた2日間でした。先生方も、丁寧に授業や学校について説明してくださったり、気さくに話しかけてくださったりと本当にお世話になりました。ニュージーランドの人々の温かさに触れることができました。 多国籍の国ニュージーランドで、様々な国の人々と触れ合う中で、日本ではあまり意識しない、「日本人」としてどう思うか、ということを考える機会になりました。ニュージーランドの“ラブリー”な人と文化に出会えた10日間は、私にとって貴重な経験になりました。派遣中、様々な場面でフォローをしてくださった福本さん、加古川市役所や国際交流協会の方々、そしてこの事業に関わってくださった全ての方に感謝します。この経験を生かし、英語教師として加古川市の教育のために尽力したいと思います。今後もこの事業の継続と発展を願っています。 大迫力のハカ ホビット村で

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