加古川市国際交流協会 中学生海外派遣
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23 はサモア出身でした。日本では外国人観光客は多いものの、長く住む人は少なく、日本で外国人を見かけると、僕はなにか非日常的なものを見たような気になります。たくさんの国の人が同じところに当たり前のようにいることが僕にとっては衝撃的でした。 ただ、外国人であれ、ニュージーランドに住んでいる多くの人は、ニュージーランドを大切にし、また誇りに思っていました。これが、3つ目の心に残った点です。ホストデーにオールブラックスの試合があったので、ホストファミリーの親戚皆でテレビを前に応援しました。皆さん一生懸命応援して、特に試合前のハカの時はとても得意げな目をされていました。これは一例にすぎず、いろんなところにマオリの建物などがあったり、食料品は、地産地消のために少々高かったですが、その値段よりも、ニュージーランドで作ることを優先していました。 初めての経験ばかりの日々でしたが、今回1番楽しかったのはバディと会話したことです。お互いの国や家族など、いろんなことを話しました。自分にとっては当たり前と思っていることでも、バディと話すことによって当たり前ではないのだと改めて意識させられました。本当に、たくさんのことを喋りました。授業で意味の分からない単語が出てきて、これでもかというくらい聞いても丁寧に教えてくれました。また、バディだけでなく、彼の友達もとてもやさしくて、僕の周りに常にだれかがいてくれているという状況に喜び、同時に感謝の念を抱きました。 ニュージーランドに行く前は、10日間は長いと思っていました。しかし、実際は一瞬でした。その貴重なホームステイの時間を僕は少し無駄にしてしまったところがありました。このように、今回の海外派遣では、楽しかったことばかりではなく、悔やまれることや反省すべきこともたくさんありました。だから、それらすべての思い出を今後の自分につなげていこうと思います。 最後に、僕がこのような一生モノの体験をできたのは、数えきれないくらいの方々のおかげです。本当にありがとうございました。 ハミルトンガーデンで ホビット村

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