加古川市国際交流協会 中学生海外派遣
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20 団員レポート かけがえのない10日間 陵南中学校 富田 桜子 このまとめを書いていて、ニュージーランドのことを思い出すと、本当のことだったのか?と思うほど、夢のように一瞬にして過ぎ去ってしまった10日間でした。 私がこの海外派遣事業の面接を受けた後、両親が迎えに来てくれた車の中で、思うようにできず悔しくて号泣したのを覚えています。そんなこともあって、5倍近くあった倍率の中で自分が選ばれたと分かった時は、今まで受けてきた試験の合格の中で一番嬉しかったです。 私のホストファミリーはヤソダーラさんという女性一人暮らしのお宅でした。行く前は「一人」という数字が頭の中でグルグルと回りとても不安でしたが、会った瞬間にマザーの太陽のような笑顔に不安が吹っ飛びました。マザーはとても真剣に私の英語に相づちをたくさん打ちながら聞いてくれました。そのおかげで、話すのが楽しく感じることができました。毎日シャワーを浴びた後に、私が作った紅茶を飲みながら今日あった出来事を話すのが、とても楽しかったです。ホストデーの二日間も接待されるような特別なものではなく、家族の一人のようにマザーの日常生活を一緒に過ごしました。ホームステイは観光するだけじゃわからないニュージーランドのことをたくさん知ることができました。 私は市バスに乗って学校に通っていたのですが、日本のバスもほとんど乗ったことのない私にとって海外で一人で、しかもスクールバスではなく市バスに乗るというのはとても不安でした。初めてバスに乗る日、マザーがバス停まで送ってくれて、バス停までの行き方・乗るバス・降りるバス停を丁寧に教えてくれました。それでも一人で行く2日目は不安だったのです ホストマザーと 毎日通ったバス停

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