第5次加古川市男女共同参画行動計画
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1 第1章 計画の策定 1 計画策定の趣旨 本市では、平成11(1999)年1月に、「加古川市女性施策懇話会」からの提言を受けて、男女共同参画社会の実現を目標とする「加古川市男女共同参画行動計画」を策定し、その後、社会環境の変化に対応するために、平成18(2006)年3月、平成23(2011)年3月、さらに平成28(2016)年3月に「行動計画」を改定し、施策を推進してきました。 近年の人口減少社会の本格化や人生100年時代の到来、AI(*1)などの技術進歩、多発する自然災害や新たな感染症への対策、SDGs(持続可能な開発目標)(*2)の達成に向けた世界的な潮流、さらには人々の生活様式や意識・価値観の多様化等にも対応しながら、さらなる取組を展開していくことが必要です。 特に、平成27(2015)年に「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」という。)」が成立し、令和元(2019)年の改正では一般事業主行動計画の策定義務が中小企業へ拡大されるなど、社会全体で女性活躍の動きが拡大しています。男女共同参画社会の実現に向け、あらゆる分野への女性の参画拡大を進めていくことが不可欠です。 また、本市においても、新たな「加古川市総合計画」を令和2(2020)年に策定、「加古川市人口ビジョン」及び「加古川市まち・ひと・しごと創生総合戦略」を令和3(2021)年に改定し、将来にわたり活力ある地域社会の構築を進めています。女性の活躍や男女共同参画社会の形成は、地方創生のためにも重要であることからも、その実現に向け取り組んでいく必要があります。 このため、市民の方々への意識調査や意見募集等を実施したうえで、今後予測される社会情勢の変化や、市の男女共同参画に関する現状等を踏まえて計画内容を見直し、「第5次加古川市男女共同参画行動計画」を策定することとしました。 (*1)AI:人工知能。言語の理解や推論、問題解決などの知的行動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術のこと。 (*2)SDGs:平成27(2015)年に開催された国際サミットの中で、令和12(2030)年までの行動計画に掲げられた「持続可能な開発目標」のこと。平成13(2001)年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、17のゴール・169のターゲットから構成される。SDGsを含む「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、「誰一人取り残さない」社会を目指し、国際社会が一致して取組を進めている。

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