は じ め に このたび、第5次加古川市男女共同参画行動計画を策定いたしました。計画の策定にあたり、熱心にご検討いただいた男女共同参画社会づくり懇話会委員をはじめ、意識調査やパブリックコメントを通じて貴重なご意見をいただいた多くの皆様に、心より感謝申しあげます。 さて、地方では、大都市圏への若年層の、特に女性の流出により人口減少・少子高齢化は深刻さを増しており、女性が能力を発揮して働ける環境の 整備や、女性の活躍に向けた意識改革を積極的に進めることが重要となっています。 また、男女共同参画社会実現への取組は、「男女」にとどまらず、年齢も、国籍も、性的指向・性自認なども含めて幅広く多様な人々を包摂し、支援を必要とする女性等が誰一人取り残されることのない、インクルーシブな社会の実現につながると期待されています。 本市では、平成11(1999)年に「加古川市男女共同参画行動計画」を策定し、各般の施策の推進に取り組んでまいりました。しかしながら、令和元(2019)年に行った市民意識調査の結果では、依然として多くの人に固定的な性別役割分担意識やアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)が存在していることがうかがえました。男女が互いに人権を尊重して、責任を分かち合い、性別にかかわりなく個性と能力を十分に発揮することができる社会の重要性を、あらためて強く認識したところです。 第5次計画では、人生100年時代の到来等の社会情勢の変化を考慮し、暮らしや働き方の見直しに関する取組の方向性をお示しいたしました。この計画をもとに、市民や企業、関係機関の皆様と連携し、男女共同参画社会の実現に向けて着実に進んでまいりますので、より一層のご支援、ご協力をお願い申しあげます。 令和3(2021)年3月 加古川市長 ▲料理を通じて男性の家庭参画を啓発する「加古川流“おとう飯”キャンペーン」で加古川パスタを調理する岡田市長。(令和元年8月9日)
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