加古川市歴史文化基本構想概要版
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■2(1)「歴史文化基本構想」とは地域の歴史文化遺産を、指定文化財だけでなく未指定のものも含め幅広く捉えて、的確に把握し、その周辺環境まで含めて、総合的に保存・活用するためのマスタープランです。(2)加古川市歴史文化基本構想の策定目的地球規模での環境問題や経済のグローバル化による就業構造の変化など、社会経済環境は大きく変化しています。とりわけ少子高齢化の急速な進行に伴い、高齢人口が増加する一方で、生産年齢人口が減少するなど、人口構造の大幅な変化が見込まれ、コミュニティ機能の低下や経済成長の鈍化など、社会経済全般に様々な影響を与えることが懸念されます。今後も、市民生活の安全・安心や都市の活力を維持するためには、これまでの人口増加を前提にした成長と拡大のまちづくりから、人や地域のつながりやまとまりを意識した成熟と持続性を重視するまちづくりへの転換が求められています。そのためには、市民と行政が、それぞれの果たすべき役割を認識し、お互いの信頼関係のもと、協働によるまちづくりが必要となります。「加古川市歴史文化基本構想」では、この地域の「歴史文化遺産」を、人々の営みの中で、自然や風土、社会や生活を反映しながら今日まで伝承され発展してきたものという広い視点で捉えています。地域の歴史文化を確認、あるいは新たに見出し、その保存・活用に取り組む中で、地域への誇りや愛着を育み、市民と行政が協働し、より良いまちづくりや新しい文化の創造など地域の活性化につなげることを目的としています。【概要】加古川市は、市域の中央を兵庫県最大の河川である「加古川」が貫流し、その下流は大きな三角州を形成しています。東には「いなみ野台地」が広がり、北西には「高御位山」をはじめとする美しい丘陵が連なっています。瀬戸内海の東部に位置し、温暖小雨の気候が特徴です。2加古川市の歴史文化1加古川市歴史文化基本構想の策定にあたって文化財文化財保護法に基づく指定文化財等暮らしの中で大切にされてきたもの山・川・海地形・地質動植物歴史文化を支える人伝統技術産業・名産品食言葉・方言史料芸術遺跡地名昔話・伝説祭り・地域の行事まちなみ・景観建物道・橋・鉄道0510km05510kmm1加古川城山飯盛山高御位山播磨灘権現湖平荘湖大藤山播磨中部丘陵県立自然公園美嚢川印南野台地高御位山加古川市の地形歴史文化遺産の概念図

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