加古川市歴史文化基本構想概要版
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11■(1)加古川市における歴史文化保存活用区域の考え方加古川市では様々な歴史文化遺産が、それぞれ特性を持って市全域に点在しています。それらを6つの関連文化財群のテーマで分類したことで、歴史文化遺産のストーリーを構成しました。これらの関連文化財群はそれぞれ関わり合いを持ち、重なり合うように存在していることから、歴史文化保存活用区域を市全域に位置づけ、関連文化財群が重なり合い一体となった箇所(日岡山、鶴林寺、西条古墳群、教信寺、平荘の石棺仏、中道子山の各周辺等)を重点区域と位置付けることで、戦略的に歴史文化遺産の保存や環境保全、地域振興、観光振興に取り組みます。(2)保存活用計画の策定推進加古川市における歴史文化保存活用区域の考え方を踏まえ、関係する各主体の協働のもとに計画的な取組みを推進します。なお、文化財保護法の改正により、都道府県が文化財保存活用大綱を策定し、市町村が文化財保存活用地域計画を策定することになりました。このうち地域計画は、歴史文化基本構想より具体的なアクションプランとして発展させたもので、計画期間や具体的な保存・活用の措置等を記載し、また、その内容には文化財審議委員会や住民の意見を反映させる必要があります。今後、兵庫県が策定する大綱の内容を勘案して、必要な地域計画の策定を進めます。(3)歴史文化遺産の防災体制「加古川市地域防災計画・水防計画」(平成30年度)を踏まえたうえで、歴史文化遺産について「災害予防」「災害応急対応」「災害復旧・復興」の3つの視点からの取組みを推進し、防災体制の強化を図ります。(4)加古川市の歴史文化を活かすまちづくりに向けた体制整備加古川市歴史文化基本構想に基づいた取組みを進めるためには、本市の行政機関だけでなく、市民の歴史文化への関心と、保存活用への理解が不可欠です。行政は、地域の歴史文化の調査・把握を継続し、それらの情報の発信・公開に努めます。市民が学び楽しみながら取り組めるイベントやボランティアガイド育成などの事業計画を進め、事業者や専門家といった有識者との連携を図り、市民を中心とした推進体制を整えます。また、本構想は上位計画である総合計画の目標年次を構想の見直しの一つの目安として、構想に基づく取組みの成果や課題に応じて適宜見直しを行います。6構想に基づく取組推進のための仕組みと体制市民歴史文化を活かした地域活性化歴史文化への関心保存活用への理解活動への参加・提案行政文化遺産の調査・情報の公開市民への支援・相談体制の充実観光や都市計画など、関連する政策の推進専門家保存・活用への技術的支援調査・研究の実施と成果の報告推進体制イメージ

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