令和元年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価に関する報告書
73/73

第二に、最重要取組事項のなかで「地域とともにある学校づくり推進事業」により、令和元年度に学校運営協議会を設置したコミュニティ・スクールを 17 校増やすことが できた。令和3年度までにすべての小・中・養護学校をコミュニティ・スクールにするという計画に明るい見通しを立てることができた点は、特筆すべきであろう。これ まで加古川市の教育の特色となっていた「中学校区連携ユニット 12」の実績をうまく 組み込む形で、コミュニティ・スクールの運営がなされることを期待したい。 一方で、点検・評価の実施方法において改善を要すると思われる箇所がいくつかあ った。特に、「教育アクションプラン 2019 管理表」及び「最重要取組事項に係る事務 事業評価シート(加古川市教育委員会事務局事業評価シート<令和元年度実施事業 >)」における「評価指標」ないしは「成果指標」について、以下の2つが気になる点としてあげられる。 第一は、その評価指標ないしは成果指標が、当該事業の目的の達成度を測る指標と して適切かどうかという問題である。現在指標が1つしか設定されていないケースが 多いが、今後の課題として、必要に応じて複数の指標を設定することも検討してみて はどうだろうか。例えば、「人権教育の充実に関する取組」(32-33 頁)では、「児童生徒の自己肯定感を高める」ことと「いのちの大切さや自他に対する肯定的な態度 を育成する」ことが目的であるが、成果指標は「「自分にはよいところがある」と感 じている児童生徒の割合」のみである。 第二は、評価指標ないしは成果指標に基づく数値をどう解釈し分析していくかとい う問題である。ほとんどの事業は適切に記述されているが、一部の事業では「成果指標分析結果」においてやや説得力に欠ける記述が見られる。今後、「成果指標分析結果」をより適切に記述できるよう工夫していただきたい。 71

元のページ  ../index.html#73

このブックを見る