令和元年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価に関する報告書
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○その他の関連事業・実施内容 ・社会の変化に対応して、図書館で大活字本を年133冊(目標値100冊)受け入れるとともに、電子図書を年477冊(目標値200点)を収集できたことは評価できる。社会の変化や市民のニーズに対応した資料の収集・提供を工夫していただきたい。 ・人権文化センターを中心に、多様な年齢層の市民に人権・同和教育に関する学習機会が着実に積み重ねられていることは評価できる。引き続き市民の意見を取り入れながら効果的な事業を実施していただきたい。 ⑮地域と大学等の連携 を通した教育環境を整 備する ○関連事業・実施内容 ・大学との連携により、研修会等への講師招聘、自然学校への指導補助員の配置がスムーズに行われている点は評価できる。 ・全公民館で、社会人の受入れを行っている大学や「兵庫県いなみ野学園」の広報を行っていることは、誰もが生涯学習の機会を得ることにつながっていると思われる。一方で、学習機会の広報以外にも、生涯を通じて大学等で学べる教育環境を整備する方法はたくさん存在すると思われるので、一層の工夫を期待したい。 <総合評価> 令和元度における加古川市教育委員会の教育施策の管理と執行は、平成28年3月策定の第2期「かこがわ教育ビジョン」(加古川市教育振興基本計画)に基づき、適切に実施されている。個々の事業等は具体的な成果指標を掲げ、計画的かつ効果的に実施されており、目標達成に向けた着実な取組がなされていると言える。 評価にあたっては、個々の取組に関する「個別評価」、それらを重点項目毎に総合的に評価した「重点目標評価」、そして重点目標評価を総合した「基本的方向の点検・評価」と、3段階の評価が体系的かつ合理的になされており、それぞれの評価結果も概ね妥当である。令和元年度は年度末に新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響により、年度当初に計画していた通りには実施できなかった事業もあるが、それぞれの立場で事業推進にご尽力いただいた関係各位に心から敬意を表したい。 その上で、今回、教育委員会事務局における実施事業の点検・評価に係る各種の資料から評価できる点と今後改善を要すべき点について述べたい。 評価できる点として第一に指摘したいのは、今年度も最重要取組事項の見直しと精選・重点化が行われている点である。平成30年度に13あった最重要取組事項のうち、令和元年度には4事業が対象から外れた一方、6事業が新規採択され、結果的に15の事業が重点的に実施された。社会の変化や教育現場の状況に応じて、年度毎に最重要取組事項を柔軟に見直し精選・重点化することは、教育活動にメリハリをつけるとともに、限られた財源を有効に活用するうえで重要である。 70

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