加古川市国民健康保険第2期データヘルス計画
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第1章 計画策定の概要 3 4 第1期データヘルス計画の評価 加古川市では、特定健診の受診率が低調であり、また、健診結果においてHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)※1の有所見※2者割合が兵庫県内で最も高く、メタボリックシンドローム※3該当者割合も高い現状がありました。そのため、特定健診受診率向上や生活習慣病予防、糖尿病重症化予防等に取り組んできました。 さらに、各種がん検診の受診率も低く、受診率は兵庫県の平均を下回っていたため、受診勧奨に取り組んできました。 また、歯科疾患の状況は、歯周疾患やう蝕(むし歯)における1人当たり医療費が兵庫県と比較して高く、生活習慣病の発症・重症化予防の観点から歯科保健への取組が必要となっていましたが、具体的なものとなるには至っていません。 これまでに取り組んできた事業について、それぞれ以下のとおり評価を行い、計画の見直しを行います。 ※1 HbA1c:赤血球中に含まれるヘモグロビンにブドウ糖が結合したもの。過去1~2か月の平均的な血糖の状態を調べることができる。糖尿病の診断の基準に用いられる。 ※2 有所見:健診の検査項目で、基準値を超えた値を示している状態のこと。 ※3 メタボリックシンドローム:過剰に蓄積された内臓脂肪がからだに対して様々な悪影響を及ぼし、生活習慣病にかかりやすくなった状態のこと。 (1)特定健診 ● ● ● ● ● ● ● ● ① 特性別受診勧奨通知の送付 対象者 特定健診受診経験者で、当該年度において特定健診を未受診の者等 事業内容 勧奨対象者の特性に合わせた文面(質問票等からみえる性格別・生活習慣改善意欲別等に分類した内容)による個別通知を送付し、受診勧奨を行う。 評価指標・実施目標 受診率2%の向上 実績(平成28年度) 受診率3%の向上 評価 目標達成。結果として一定の評価はできるものの、勧奨通知のレイアウトや対象者の選別等、受診率の向上のために改善すべき点が見受けられた。

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